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解説

正解は『サウスポー』でした。昭和のアイドルデュオ、ピンク・レディーの代表曲ですね。

▲甲子園の定番中の定番

ヒント1:元々スローテンポだった曲をひと晩で作り変え、大ヒット!

『サウスポー』は、ピンク・レディーの『ペッパー警部』『UFO』などを手がけた名作詞家の阿久悠あくゆうが、野球をテーマに作り上げた曲です。

もともとはスローテンポな曲であり、歌詞も大幅に異なっていたそうなのですが、急遽ディレクターが変更を依頼。作曲家の都倉俊一とくらしゅんいちと共にひと晩かけて練り直したバージョンが、現在に至るまで聞き続けられているのです。

ヒント2:「背番号1のすごい奴」や「一本足」……名選手・王貞治を思わせる歌詞

「魔球」「敬遠」など、野球用語がそこかしこに出てくる『サウスポー』。当時は娯楽がそれほど多くなく、皆テレビ中継に夢中だったことを考えると、この曲が大ヒットした理由もわかります。

さて、この歌に出てくる架空の野球選手には、モデルがいると言われています。その名は王貞治。通算868本のホームランなど、記録に枚挙のいとまがないレジェンド選手です。彼は『サウスポー』発売の前年に756本目のホームランを放ち、ハンク・アーロンが持っていた世界記録を破ったことで、一躍話題となりました。

▲これが「一本足打法」(写真は山田哲人選手) via Wikimedia Commons 沖田 亮 CC BY-SA 4.0(画像を加工しています)

後日談:阿久悠は王貞治からお礼を言われたそうです。モデルの本人に言及してもらえるとは、作詞家冥利に尽きることでしょうね。

ヒント3:タイトルは「左投げの投手」という意味

日常生活では困りごとも多い左利きですが、ことスポーツの世界において、利き手は大きな武器となります。特に野球でサウスポーの投手が投げる角度のついた球は、右打者の内角深めにズドンと入り、とても打ちにくいものとなります。

打者のチャンステーマとして使われがちなこの曲ですが、実際の主人公は投手ああ、現地で聞きたい……!

新型コロナウイルスの流行で長らく途絶えていたブラスバンド応援も、今大会では完全に復活! 皆さんも是非、耳を澄ませてみてください。


今年もまた、高校球児たちの熱い夏が始まります!

勝利の女神は一体どこの高校に微笑むのでしょうか? ひとりのサウスポーとして、目が離せません。

次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに!

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【前回の音楽問題はこちら】

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この記事を書いた人

中川朝子

医学部6年生の中川朝子です。普段は小説を書いたり、美術館を巡ったりしています。中日ドラゴンズの大ファン。文理の架け橋となるような面白い記事を書きたいと思っています。よろしくお願いします!

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