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この記事とは全く関係無いんですが、フジテレビにて本日11月8日19時から放送の『今夜もナゾトレ』に、僕・カワカミが謎解き集団「AnotherVision」のメンバーとして出演します。よろしくお願いします。


どうも、カワカミです。寒いのでお酒を飲んで身体を温める毎日です。

僕は1995年生まれの20歳。もうれっきとしたオトナです。前述したとおりお酒も飲めますし、タバコも吸えます。まあ、タバコは試したこと無いんですが。

ところで、オトナになると、権利とは裏返しに義務も生じます。こどものときには許されたことが、許されなくなってくるのです。

たとえば、言葉づかい。友達どうしの会話ならともかく、目上の人との会話には気をつかわなければなりません。世間は年功序列。基本的に年上の人には敬語を使うことが望ましいとされています。

 

――敬語。

小学校や中学校で習ったはずのもの。高校では古文での敬語すら習います。

「敬語、ちゃんと使えてますか?」

念のため、基本中の基本をおさらいしておきましょう。

3種類の敬語

もっと細かく分けることもできるのですが、とりあえず3つに分けてみます。

・尊敬語

話題の主やその動作・状態などを高めることで、話題の主に対して敬意を表するもの。

前に「お」「ご」をつける、後に「れる」「られる」をつける、「お……になる」などの形にすることで表現することができます。

(例)「車」→「お車」、「書く」→「書かれる」「お書きになる」

・謙譲語

話し手自身やその動作・状態などを低めることで、聞き手に対して敬意を表するもの。

「お……する」などの形にすることで表現することができます。

(例)「書く」→「お書きする」

・丁寧語

話し手が、動作・状態などを丁寧に言うことで、聞き手に対して敬意を表するもの。

後に「です」「ます」などをつけることで表現することができます。

(例)「書く」→「書きます」

 

……どうでした? 覚えてました?

何はともあれ、理論はここまで。ここからは実践編です。敬語の定義を覚えていた人もそうでない人も、自分が敬語をきちんと使えるのか、確認しておきましょう。恥をかいてからでは、遅いですよ?

オトナの皆さんなら、当然全問分かりましたよね? ヒヤッとした方、必ず復習してくださいね!


ところで、先日、三笠宮崇仁親王がお亡くなりになりました。勿論、各メディアはそれを報じました。

「三笠宮さま 逝去」

上のような報道に、一部の人は怒り、嘆きました。事実そのものではなく、その表現に。

いわく、親王の死去に関しては「逝去」ではなく「薨去(こうきょ)」を使うべきだ、と。

たしかに、その主張はもっともです。日本の皇室では律令制以来、そのように決められています。

ですが、この報道をもって「日本語のレベルが低下している」と主張するのはいかがなものでしょうか。

「薨去」という表現が世間一般に広まっているとはとても言えない状況で、物事を正しく伝える必要がある報道機関が、世間に伝わりやすい表現を使うのは当然のことではないでしょうか。ちなみに、少し調べれば分かることですが、各メディアが「薨去」という表現を知らなかったわけではなく、皇室関連の特別なことばは、易しいものに置き換えるように取り決めがされているようです。

 

以前から主張していますが、「正しい日本語」なんてものは存在せず、重要なのは「正しく伝わること」です。勿論、知識は必要ですし大切なものですが、その知識をどのように使うのか、にも目を向けていきたいものですね。


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この記事を書いた人

カワカミタクロウ

東大文学部卒、東大クイズ研究会OB。

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