どうも、広井です。
昨今の情勢の中、おうちで過ごす時間が増えていますね。
僕は『踊る大捜査線』や『あぶない刑事』といった過去の名作刑事ドラマを一気見する生活を送っています。……とここで1つ疑問が。
『あぶない「デカ」』? 刑事の何がデカいんだ?
ということで「気になることば」、今回は「『刑事』ってなんで『デカ』?」です。
「デカ」の語源は昔の刑事の服装
「デカ」の語源は今から約150年前の明治時代まで遡ります。
当時の私服刑事は、そでの下の部分が角ばった和装のコートである「角袖外套(かくそでがいとう)」を着用しており、刑事たちは「角袖」と呼ばれていました。
窃盗犯は盗みを働くときに見張り番を設けていました。
しかし、刑事が来たときに「角袖が来た」と言ってしまうと盗みがバレてしまいます。
そこで、この「角袖(カクソデ)」を並べ替えた「クソデカ」という言葉が、刑事のことを指す隠語として用いられたのです。
それがさらに省略されて「デカ」と言うようになりました。
どうして窃盗犯の隠語が広まったの?
「デカ」という言葉は、70年代~80年代の名作刑事ドラマ『太陽にほえろ!』の影響で広く知られるようになったとされています。
約14年で全718話放送され、最高視聴率40%を記録した人気ドラマの影響が大きかったようです。
「そういうもの」と受け入れていた言葉も、調べてみると意外な語源を学べることが多いです。「なぜ?」のアンテナを張ることで、より深い知識を蓄えていきたいですね。
木曜お昼の連載「気になることば」では、読者のみなさんの「気になる言葉」を募集しています。気になっている言葉があったら、ぜひ #QK気になることば で教えてくださいね!