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解説

正解は「硫化水素」でした。

硫化水素は常温では気体として存在しています。自然界では火山ガスや温泉に含まれており、腐った卵のような独特のにおがすることが特徴です。

硫黄泉いおうせんとして有名な草津温泉。硫化水素の臭いがする via Wikimedia Commons くろふね CC BY-SA 4.0

硫化水素は、微生物が原因で発生することもあります。硫酸還元菌と呼ばれる微生物は、ごみや下水に含まれる硫酸イオンを反応させて硫化水素を作り出します。

また、硫化水素は空気よりもわずかに重いため、地下などで濃度が上がる傾向があります。加えて水に溶けやすいことから、気体を集める際には下方置換法が用いられます。

そんな硫化水素ですが、人体に対しては毒性があり、日本でもたびたび硫化水素が原因の事故が起こっています。

その現場のひとつが中学校です。中学理科の化学の単元では、鉄と硫黄を熱して硫化鉄を生成し、そこに薄い塩酸をかけて硫化水素を発生させる実験があります。このとき、誤って硫化水素を直接吸い込んでしまった生徒が体調不良を訴え、救急搬送される事例が毎年のように起こっているのです。

▲鉄と硫黄を熱して硫化鉄を生成する実験

化学実験で発生した気体のにおいをかぐときは、直接気体を吸い込まず、手であおぐようにしてかぐようにしましょう。室内の十分な換気も忘れずに!


最後までお読みいただきありがとうございました。次回の記事もお楽しみに!

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この記事を書いた人

東北大学大学院文学研究科・修士2年の楠です。 サークルでクイズをやったり、小説を書いたりしています。専門は考古学(主に平安時代の土師器)で、長期休み中は発掘調査であちこちに行っています。 「日常がクイズになり、クイズが日常になる」記事を書けるよう精進します。ご期待下さい!

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