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イデです。

かの有名なアインシュタイン。相対性理論をはじめ、数々の発見をしてきた彼が「人類最大の発明」と評したとされるものがあります。それは何でしょう?

エジソンの白熱電球でしょうか? それとも、ライト兄弟の飛行機でしょうか?

どちらも違います。

正解は「複利」です。

人類史上まれにみる天才が「人類最大の発明」と評した複利とはどんなものなのでしょうか?

複利は利息の計算方法のひとつ

複利とは利息の計算方法のひとつで、元金だけでなく、利息にもまた利息がつくというものです。逆に、元金だけにしか利息がつかないという利息の計算方法を単利といいます。

具体的に見ていきましょう。もし、あなたが100万円を金利2%の銀行に預けたとします。

単利の場合は、

1年目には100万円+2万円=102万円
2年目には102万円+2万円=104万円
3年目には104万円+2万円=106万円
……

と増えていきます。

複利の場合は、

1年目には100万円×1.02=102万円
2年目には102万円×1.02=104万400円
3年目には104万400×1.02=106万1208円
……

と増えていきます。

端的に言うと、複利のほうがお金が増えやすいということです。

上の例でいうと、3年目の時点で1208円の差ができています。たった1208円と思われるかもしれませんが、侮ることなかれ。金利2%の複利の場合、36年で100万円が200万円になるのに対し、金利2%の単利の場合、100万円が200万円になるのに50年もかかります。

こう考えると、結構大きな差だと感じませんか?

72の法則

ところで、複利は計算が面倒です。これを解決するものとして、複利の場合に、何年経ったら元金が2倍になるかを計算する方法「72の法則」が知られています。これは、72を金利で割ると、およそ何年で元金が2倍になるかを求められるというものです。

「72÷金利≒お金が2倍になるまでにかかる年数」

例えば、金利が3%の場合、72÷3=24で、24年後に元金が2倍になることがわかります。

おわりに

アインシュタインが複利を「人類最大の発明」と評したのは、資本主義社会の急成長を目の当たりにして、金融の力の象徴である複利がその原動力であると考えたからであるという解釈や、資本主義の弊害に対する皮肉あるいは批判であるといった解釈があります。

ちなみに、銀行によって様々ですが、現在の金利は0.01%とかなので、72の法則から考えると、72÷0.01=7200となるので、7200年経てば、元金が2倍になる計算です。

2倍にするには長生きしないといけませんね。

参考文献

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この記事を書いた人

イデマサト

東京大学法学部OBのイデマサトです。日常でふと感じた疑問を記事にしています。

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