問題の解説
第1問
正解は「アントニ・ガウディ」でした。
スペインを代表する観光名所で、また世界遺産にも登録されているサグラダ・ファミリアは、1882年の着工開始から現在にかけて、いまだ「建築中」の教会です。
2026年に完成予定ですが、このほどバルセロナ市から正式な建築許可が下りるまでの133年もの間、「違法建築」状態だったことで知られています。
無許可工事であったことが発覚したのは2006年で、以降、バルセロナ市と教会側で協議が行われ、教会側は市に対して3600万ユーロ(およそ46億6000万円)を支払うことでようやく建築許可を得ました。
支払いが莫大な額となったのは、結果的に長期間滞納することになった税金が大きな理由ですが、市では今回の支払い分を、サグラダ・ファミリア周辺の環境整備に充てる予定です。
誤答選択肢は、それぞれ著名な建築家にしてみました。「ギュスターヴ・エッフェル」は、その名の通りフランスのエッフェル塔などを設計した人物。
「ミノル・ヤマサキ」は、アメリカ同時多発テロ事件、いわゆる9.11のテロ攻撃により崩壊した、ワールドトレードセンターを設計した人物です。名前から推察できるように、日系アメリカ人の方です。
第2問
正解は「広島とソフトバンク」でした。
21日、日本シリーズへの出場権を賭けたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)最終戦が行われ、リーグ2位のソフトバンクがリーグ優勝した西武を破り、2年連続で日本シリーズ進出を決めました。
ソフトバンクの対戦相手となるのは、セ・リーグを優勝しCSでも強さを見せつけた、広島です。
リーグ3連覇の広島と、近年常にリーグ優勝争いをしているソフトバンクとの対決になりますが、この両者による日本シリーズは意外にも、前身球団も含めて初となります。
日本シリーズは10月27日からの開幕です。本拠地が近い2球団の対戦だけに、観戦チケット争いも激しくなりそうですね。
ちなみに、誤答選択肢の「阪神と楽天」は、どちらも今年のリーグ最下位のチームです。
また「オリックスと日本ハム」は、いずれもパ・リーグのチームです。これを選んで間違えた方は、次の記事で基本から覚えてみませんか?
第3問
正解は「中国本土と香港・マカオ」でした。
中国本土と香港やマカオを結ぶ、港珠澳大橋(こうしゅおうおおはし)が23日、開通式を迎えます。
同橋は2009年に着工した海上橋で、一部にある海底トンネルや連絡道路などを含めた総延長はおよそ55kmにも及び、世界最長の海上橋となります。
中国香港と広東省の珠海(しゅかい)、マカオを結ぶ港珠澳大橋橋は24日午前時、正式に開通する。港珠澳大橋は全長55キロの世界最長の海上橋。 pic.twitter.com/WMMW92kKUo
— China Xinhua News (@XHJapanese) 2018年10月21日
これまで香港-マカオ間は船での移動が最短のアクセス(およそ1時間)で、陸路だとおよそ3時間要していましたが、開通により30分ほどで往来できるようになります。
港珠澳大橋の建設は、国家の威信をかけた大型プロジェクトで、大きな経済効果が期待されていますが、一方で国内外から批判もあるようです。
橋を支えるため4つの人工島が作られるなど、膨大な費用(およそ1兆6000億円)を投じている点は、計画当初から問題となっていました。
また、香港やマカオは中国の特別行政区であり強い自治権を持ちますが、橋の完成により、中国政府による統制が強まるのではないかという懸念も持たれています。
誤答選択肢の「イギリスとフランス」間にあるドーバー海峡の最狭部は、34kmです。つまり港珠澳大橋は、イギリス-フランス間よりも長い橋、と書くとイメージしやすいでしょうか。
また「オーストラリアとニュージーランド」は、2000kmほど離れていますので、橋をかけるのは現実的ではなさそうですね。