問題の解説
第1問
【ボクシングの井上尚弥選手が準決勝で勝利し決勝進出を決めた、各階級のチャンピオンや上位ランカーだけが出場できるトーナメント戦を、略称で何というでしょう。】
正解は「WBSS」でした。
18日、イギリスでワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級の準決勝が行われ、WBA王者の井上尚弥選手が、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲス選手を2回TKOで下し、決勝進出を決めました。
ボクシングには多くの団体があり、団体ごとに各階級のチャンピオンが存在します。そのため、同じ階級でも複数の「世界チャンピオン」が存在することになります。
そこで登場したのがWBSSで、これは世界的に認められている4つのボクシング団体(WBC、WBA、WBO、IBF)の各チャンピオンと、上位ランカーだけが参加できるトーナメント戦です。団体の垣根を越えて真の世界一を決めよう、という大きな大会で、井上選手は国内だけでなく世界中から注目を集めています。
誤答選択肢の「WBGT」は、暑さ指数(Wet Bulb Globe Temperature)の略称です。熱中症予防を目的とする指標で、これから夏にかけて、ニュースなどでも目にする機会が増えますね。
また「WIPO」は、世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization)の略称です。知的所有権の保護促進を目的とする、国連の専門機関になります。
第2問
【中国・遼寧省の博物館で車両の一般公開が始まった、旧満州国で日本の南満州鉄道が運行していた、新幹線の原型ともいわれる特急列車は何でしょう。】
正解は「あじあ号」でした。
1930年代から40年代にかけて、旧満州国で日本の南満州鉄道(満鉄)が運行していた特急列車「あじあ号」の蒸気機関車が、中国・遼寧省にある瀋陽鉄路陳列館で一般公開されました。
南満州鉄道「あじあ号」が中国で公開 新幹線の原型ともhttps://t.co/1pa0PvAmJN
— 朝日新聞名古屋編集局 (@asahi_nagoya) 2019年5月19日
旧満州国(1932~45、現在の中国東北部)で日本の南満州鉄道(満鉄)が運行した「あじあ号」の蒸気機関車が、遼寧省瀋陽市の瀋陽鉄路陳列館で今月初めから一般公開された。
あじあ号は、技術力で欧米に後れを取っていた日本が世界水準を目指し開発した高速列車で、最高速度は欧米水準に近い130km/hにも達しています。また、客車には冷暖房が完備されているなど、当時の世界最先端技術も取り入れられました。
あじあ号は当時、日本の誇りとして広く愛されましたが、第二次世界大戦中の1943年を最後に運行を休止しています。
第3問
【19日、トランプ大統領の「ある個人情報」がハッキング被害を受けていたと分かりました。さて、その情報とは何でしょう。】
正解は「ゴルフのスコア記録」でした。
全米ゴルフ協会は、アメリカのトランプ大統領のゴルフのスコア記録に、不正な侵入があったと公表しました。
不正侵入があったのは、同協会のハンディキャップを管理するシステムで、トランプ大統領のハンディキャップが増加するような操作が行われていたとのことです。
ゴルフでは、技量が異なるプレイヤー間でも公平に競えるよう、「ハンディキャップ」(ハンデ)という制度が用意されています。
ハンデは、そのプレイヤーの過去のプレイ内容に応じて査定され、「20」や「5」のように数値で表されて、トータルのスコアからこの値が差し引かれるというものです。例えばトータルの打数が100だった場合、ハンデが20であれば80、ハンデが5であれば95が、最終的なスコアとなります。