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問題の解説

第1問

正解は「100万円」でした。

イタリアで2009年に、1本のナスを盗んだとして男性が逮捕起訴されました。男性は犯行当時、失職中で貧困であったために情状酌量を求めましたが、聞き入れられませんでした。

裁判では、男性に禁錮5か月と300ユーロの罰金が命じられましたが、男性はこれを不服として上訴。そこで禁錮2か月と罰金120ユーロに減免されたのですが、男性はやはり判決を不服として、最高裁へ上訴しました。

その裁判が先日行われ、最高裁は事実関係にあいまいな点があるとして処罰すべきでないとの判断を下しました。これにより、この男性は晴れて「無罪」となっています。

ちなみに、男性は訴訟費用を支払うことが出来ないため、かかった費用はすべて税金から捻出されることになります。20ユーロセント(およそ26円)のナス1本をめぐる訴訟費用は、8000ユーロ(およそ104万円)程度になる見通しです。

第2問

正解は「高梨沙羅」でした。

これまでは教科外の活動という位置づけであった「道徳」が、小学校では今年から、中学校では来年から、「特別の教科」に格上げされます。その、新しくなる「道徳」の教科書検定が行われ、8社の教科書が合格しました。

このうち学研教育みらいの中2の道徳で、平昌冬季五輪では銅メダルを獲得、またW杯ジャンプの最多勝記録を更新しギネス認定されたばかりの、高梨沙羅選手が取り上げられました。

この教科書では、高梨選手が目標達成するための「たゆまぬ努力」が紹介され、高梨選手の24時間の生活を描いた円グラフなども掲載されます。

また、光村図書出版の中3の道徳では、同じく平昌冬季五輪に出場した葛西紀明選手が取り上げられています。

第3問

正解は「福井県」でした。

かねてより廃炉が決定していた福井県にある高速増殖炉もんじゅ」について、原子力規制委員会が28日、廃炉計画を正式に認可しました。計画では、作業完了までに30年かかるとのことです。

また廃炉にかかる費用は、3750億円と試算されています。しかし冷却材のナトリウムを取り出す技術がまだ確立していないため、今後の費用増加作業工程の延長も想定されます。

ここで、簡単に一般的な原子炉(軽水炉)と高速増殖炉との違いを見てみましょう。

軽水炉では、例えば核燃料の燃焼1.0に対しておよそ0.6の核燃料が新たに生成されます。対して高速増殖炉では、例えば核燃料の燃焼1.0に対しておよそ1.2の核燃料が新たに生成されます。

つまり高速増殖炉は、発電すればするほど核燃料が増え、それを燃料にまた発電が行えるというのが特徴です。エネルギー資源に乏しい日本にとっては、まさに「夢の原子炉」といえるものでした。

そのため、およそ1兆円の国費を投じて推進された事業でしたが、稼働後はナトリウム漏洩事故などトラブルが続き、建設からの23年間で「もんじゅ」が稼働した日数はわずか250日に留まっています。

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