問題の解説
第1問
正解は「アルゼンチン」でした。
学校法人「森友学園」の土地取引に関する文書の書き換え問題で、麻生財務相への糾弾が続いています。野党からは麻生財務相の辞任を求める声も強く、国会の正常化は先行きが不透明な現状です。
日本では、閣僚や国会議員の外遊は衆参両院で了承を得るのが慣例となっていますが、今回の不祥事で麻生財務相への了承は得られない見込みです。このため、麻生財務相がG20に参加できない公算が高くなっています。
2018年のG20財務相・中央銀行総裁会議は3回予定されており、直近のものは3月19日・20日の両日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれます。続いて4月にアメリカ・ワシントンで行われ、7月に再びブエノスアイレスで行われる予定です。
ちなみに今回のG20では、仮想通貨の規制であったり、トランプ大統領が発表した各国への経済制裁措置についても話し合われるなど日本にも関係が深い内容であるため、現職大臣の不参加は痛手であるといえるでしょう。
なお、誤答選択肢の「シンガポール」「ニュージーランド」は、どちらもG20の基本メンバーではありません。
※3月14日13時追記:選択肢および本文に誤りがありましたので訂正しました。
第2問
正解は「ジバンシイ」でした。
フランスを代表する世界的なファッションデザイナー、ユベール・ド・ジバンシイ氏が10日、死去しました。91歳でした。
ジバンシイは日本でも人気のあるブランドで、四角いデザインの「G」を4つ並べたロゴは、とても有名です。
また『ティファニーで朝食を』などの主演で知られる女優のオードリー・ヘプバーンや、大統領を輩出したアメリカの名門ケネディ家にも愛用されたことで知られています。
ユベール・ド・ジバンシィ氏死去。オードリー・ヘップバーンの衣装で振り返るレジェンド・ドレス https://t.co/g1SALYMxax #Givenchy pic.twitter.com/iQkmdDkZFU
— ELLE Japan (@ellejapan) 2018年3月13日
ところで、ジバンシイとヘプバーンの友情については、素敵な逸話が残されています。
要約すると、末期がんに侵されていたヘプバーンは、アメリカから、自宅のあるスイスへ戻ることを希望しました。しかし病は篤く、通常の輸送には耐えられない状態でした。
そこでジバンシイと友人は協力し、機内を多くの花々で埋めたプライベートジェットを手配して、細心の注意を払った操縦で、無事に彼女をスイスまで送り届けました。
その甲斐あってヘプバーンはスイスでクリスマスを迎えることができ、「これまでの人生で最も美しいクリスマスを過ごしました」と語ったそうです。
第3問
正解は「前回の勤務終了時刻から次の始業開始時刻まで、一定時間を空ける制度」でした。
2016年8月から安倍政権が推進している「働き方改革」ですが、その中のひとつに「勤務間インターバル制度」があります。
「勤務間インターバル制度」とは、勤務時と、その次の勤務時との間の休息時間を確保する制度です。
今回、日立製作所で「勤務間インターバル制度」の導入が決まりニュースとなりましたが、同社では、インターバルの時間を11時間と設定しました。これは、例えば残業などで23時まで勤務していた場合、インターバルの11時間後、つまり10時までは出勤しなくて良いということとなります。
「勤務間インターバル制度」については、政府は各企業の努力義務として強制はしない方針ですが、既に導入している企業もあり、また例えばホンダでは、1970年代初頭から同様の制度が導入されています。