問題の解説
第1問
【大学入学共通テストにおける、新形式の導入が断念される見通しになりました。新形式で導入される予定だったのは、「英語の民間試験」と何でしょう。】
正解は「記述式問題」でした。
文部科学省は、2025年からの大学入学共通テストにおいて導入が検討されていた、英語の民間試験と記述式問題について、「実現は困難である」との考えを示しました。
英語の民間試験については、受験生の地理的・経済的事情への対応が不十分であること、記述式問題については、全ての答案への公正な採点が難しいことなどが理由とされています。
英語の民間試験と記述式問題については、今年から始まった大学入学共通テストで導入される予定でしたが、制度の不備が相次いで発覚し、一昨年、導入が見送られていました。
文部科学省は、英語民間試験や記述式問題を大学入学共通テストではなく各大学での個別試験にて導入していくのが現実的であるとして、推進策を提言しています。
【共通テスト 英語検定も断念へ】https://t.co/CDqYjSWrpF
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) June 22, 2021
文部科学省の有識者会議は22日、2025年1月以降の大学入学共通テストにおける英語の民間検定試験と記述式問題の導入について「実現は困難と言わざるを得ない」とする提言案を示した。文科省は今夏に導入断念を正式決定するとみられる。
第2問
【ユネスコが、オーストラリアの世界遺産であるグレートバリアリーフを「危機遺産」へ登録する勧告を行いました。その理由は何でしょう。】
正解は「サンゴが激減しているから」でした。
21日、ユネスコは、世界遺産に登録されているオーストラリアのグレートバリアリーフに対し、危機遺産へ登録するよう勧告を行いました。海水温の上昇によってサンゴが激減しているためとしています。
これに対し、22日、オーストラリア政府は、サンゴ礁の保護のために数十億ドルを投じてきたことなどから、危機遺産登録へ強く反対する意向を示しています。
ユネスコは、過去にも数度グレートバリアリーフの危機遺産入りを検討してきましたが、オーストラリア政府の反対により見送られてきました。
「危機遺産(危機にさらされている世界遺産)」とは、武力紛争や自然災害、観光開発などにより、重大な危機にさらされている世界遺産のこと。危機遺産に登録された遺産は、国際的な経済支援を受けることができます。
グレートバリアリーフ「危機遺産」に 豪政府、ユネスコに反発https://t.co/0rffAZRTuj
— AFPBB News (@afpbbcom) June 22, 2021
オーストラリア政府は22日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のグレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)を「危機にさらされている世界遺産」に登録する計画に対し、強く反対する意向を示した。
第3問
【厚生労働省が、過労死の認定基準を見直す案を示しました。現在「過労死ライン」とされているのは、1か月の平均残業時間が何時間を超えることでしょう。】
正解は「80時間」でした。
22日、厚生労働省が、過労死の認定基準を見直す案を示しました。
現在、「過労死ライン(過労死の認定基準)」とは、残業時間が病気発症前の1か月で100時間、発症前の2か月から6か月は1か月平均で80時間を超えた場合などとされています。
今回の見直しでは、残業時間が「過労死ライン」に達しない場合でも、不規則な勤務などが認められれば認定すべきであるとしています。
「不規則な勤務」の具体例としては、仕事の終了から次の開始までのインターバルが短い場合や、休日のない連続勤務などを示しています。
【20年ぶり】「過労死ライン」見直しへ、来月にも提言まとめる方針 厚労省https://t.co/TNLfo3lLqX
— ライブドアニュース (@livedoornews) June 22, 2021
現在は月平均で80時間を超える場合などとされるが、下回る場合でも連続勤務などの負荷が認められる場合には、これを踏まえた労災判断をすべきとの案が示された。 pic.twitter.com/EJNAkxsUHa