問題の解説
第1問
【「甲子園」は高校野球の聖地、「国立」は高校サッカーの聖地ですが、大阪桐蔭が初優勝した「花園」とは、何の高校スポーツの聖地でしょう。】
正解は「ラグビー」でした。
全国高等学校ラグビーフットボール大会の決勝が行われ、大阪桐蔭高校が初優勝を飾りました。
大阪桐蔭は、野球でも2018年の甲子園春夏制覇を達成していますが、同一年度での甲子園・花園のダブル優勝は史上初の快挙です。
高校スポーツでは、全国大会決勝の開催会場を”聖地”と呼ぶケースが見られます。
高校野球が行われる「甲子園」は、もっとも有名ですね。高校ラグビーの聖地は、冬の大会が行われる「花園(ラグビー場)」です。
また、例年年始に決勝が開催される高校サッカーの聖地は「国立(競技場)」です。ただし現在は建て替え工事中のため、準決勝・決勝は埼玉スタジアム2002で行われます。
高校バスケなら、三大大会の1つウインターカップが行われる、「東京体育館」が聖地になるでしょうか。ただしこちらも改修中のため、今年度は武蔵野の森総合スポーツプラザで代替開催されています。
第2問
【広島から巨人へFA移籍した丸選手の人的補償のため、広島へ移籍することになった巨人の外野手は誰でしょう。】
正解は「長野久義」(ちょうの・ひさよし)でした。
日本のプロ野球のフリーエージェント(FA)制度は、一定の条件を満たした選手が、希望する球団へ移籍可能になる制度です。
しかしFAで移籍が行われた場合、移籍先の球団は、移籍元の球団に対し金銭補償や金銭+人的補償をしなければなりません。
補償内容は、移籍選手の旧年俸によりランク付けされます。今回、広島から巨人へと移籍した丸佳浩選手のケースは、最高のAランクです。
Aランクでは、移籍元は移籍先に対し、金銭+人的補償1名を要求できます。ただし人的補償は無制限ではなく、まず移籍先が「取られたくない選手」を28名選び(プロテクト)、移籍元はそれ以外の中から欲しい選手を獲得する、という仕組みです。
長野選手は巨人の主力選手ですが、プロテクトされていなかったため、人的補償の対象となりました。
巨人・長野 丸の人的補償で広島移籍へ #npb #野球 #giants #kyojinhttps://t.co/uBBSswITU0
— スポーツナビ 野球編集部 (@sn_baseball_jp) 2019年1月7日
誤答選択肢の「長野博」(ながの・ひろし)はアイドルグループV6のメンバー。「長野業正」(ながの・なりまさ)は戦国時代の武将で、上杉謙信などに仕えました。
第3問
【今年のNHK大河ドラマのタイトルになっており、足の速い人をたとえる際にも使われる、古代インドの神は何でしょう。】
正解は「韋駄天」(いだてん)でした。
2019年のNHK大河ドラマは、オリンピックを題材にした『いだてん〜東京オリムピック噺〜』です。
主人公は、日本人初のオリンピアン、金栗四三(かなくり・しそう)と、1964年東京オリンピック招致の立役者、田畑政治(たばた・まさじ)の2人。金栗四三は、先日行われた箱根駅伝の最優秀選手賞「金栗四三杯」にも、その名を残しています。
韋駄天とは古代インドの神で、足の速い神として知られています。これは、釈迦が入滅(死ぬこと)した際、仏舎利(釈迦の遺骨)を盗んで逃げた鬼を、走って捕まえたという逸話に由来しています。
そんな韋駄天は釈迦の存命中、釈迦のために走り回り、食事を集めたそうです。準備に奔走して客をもてなすことを「ご馳走」といいますが、一説にはこれが由来だともいわれています。
誤答選択肢の「毘沙門天」(びしゃもんてん)と「弁才天」(べんざいてん)はいずれも、七福神の一柱として知られる、古代インドの神です。
さて、昨年大晦日の朝Knockで出題したおまけのクイズ【ライター・河村が書いた朝Knockは、2018年何月何日のものでしょう。】の、正解発表です。
正解は「4月17日の朝Knock」でした。256択の超難問でしたが、正解者もおられたようですね。
マジでチャレンジする人はここに日付とタイトルをリプしてくだされ(1人1回) 当たった人は賞します
— 河村・拓哉 (@kawamura_domo) 2018年12月31日
大きなヒントとなるのは、3問目の解説文でしょうか。気になった方はぜひ確認して、書き手の個性を感じてください。