問題の解説
第1問
正解は「フライング」でした。
競艇とは、水上をモーターボートで3周し、その順位を競う競技です。コースは1周600mで、6艇で争われます。
周回コースなので、基本的には内側が有利です。また、1周目の最初のコーナー(第1ターンマークといいます)での順位が、勝敗をおおむね決定づけます。
そのため、前へ内へと激しいスタート争いになるのですが、競艇は陸上競技の「よーい、ドン!」のようなスタートではなく、「フライングスタート方式」という独特のスタート方式を採用しています。
これは「コースに設置された時計の針が0秒を指してから(1秒以内に)スタートラインを通過する」というもので、いわゆる助走をしても構いません。
ですので、各選手は艇を加速させながら、針が0になるタイミングに合わせて、一斉にスタートラインを通過します。そして、針が0になる前にスタートラインを通過してしまうとフライングになります。
今回の「非常識なF」とは、0.05秒以上早いタイミングでフライングしたことを指します。わずか0.05秒と思われがちですが、「非常識」とされている通り競艇の世界では大幅なフライングであり、選手に対する処分はかなり重いものとなります。
今回は、そんな「非常識なF」を出走した全員がしたことで大きく取り上げられました。ちなみに、このレースは不成立となり、賭けられたお金は全額返還されています。
第2問
正解は「スーパーボウル」でした。
アメリカのアメフト・プロリーグ(NFL)の優勝決定戦、スーパーボウルが行われ、イーグルスがペイトリオッツを41対33のスコアで下し、優勝しました。
スーパーボウルは、アメリカ最大のスポーツイベントです。例えばアメリカのテレビ視聴者数の歴代トップ10のうち、9番組がスーパーボウルの中継です。範囲をトップ20に広げても、19番組がスーパーボウル中継です。
これだけ注目される理由としては、アメフト自体の競技人気もさることながら、試合前の国歌斉唱や、ハーフタイムショーに世界的な大物アーティストが参加することも挙げられます。
ちなみにアメフト日本一を決める試合は「ライスボウル」ですが、このようにアメフトの大きな試合には、「〇〇ボウル」と名付けられているものがあります。
この際のポウルは、BallではなくてBowlです。料理する際に使ったり、サラダが盛られてたりするあれです。アメフトのスタジアムの形状が、ボウルのような見た目であることから名付けられました。
そうなると、「ライス」の方も気になりませんか?
アメリカのカレッジフットボール(大学対抗のアメフト)では、「開催地の特産農作物名 + ボウル」で命名されているものが多くあります。ローズボウル、コットンボウル、ピーチボウルなどです。その流れを受けて、日本の特産農作物 = 米、つまりライスになった訳です。
第3問
正解は「なし」でした。
政府が発表した2019年の「国民の祝日」では「天皇誕生日」が無く、2020年から2月23日が「天皇誕生日」となります。「天皇誕生日」が無くなるのは、1948年に祝日法が施行されて以来、初めての出来事です。
ちなみに誤答選択肢の「4月29日」は、昭和天皇の誕生日です。現在も、「昭和の日」の名前で祝日になっています。
また、明治天皇の誕生日は11月3日です。「文化の日」と名前こそ変わっていますが、この日はやはり祝日です。
そこに気になるのが、間となる大正天皇の誕生日は?だと思います。
大正天皇の誕生日は8月31日なので、現在、祝日ではありません。祝日でない理由は諸説ありますが、時代背景などいろいろ絡んだ上での結果みたいです。
ただし大正天皇の在位中は、誕生日が祝日でした。それだけでなく、10月31日も大正天皇の誕生日にまつわる祝日になってました。
これは、病弱な大正天皇が酷暑の夏に誕生日の式典を行うのは難しいとして、式典を10月31日に催すようになったからです。つまり実質、年に2回”天皇誕生日”があったことになります。