問題の解説
第1問
正解は「六段」でした。
昨年、前人未到の29連勝を達成し、流行語ともなった「藤井四段」ですが、今年2月1日に五段に昇格。さらに、2月17日には全棋士が参加する公式戦「朝日杯将棋オープン戦」に優勝し、駆け足で六段昇格を果たしました。
なお同大会では、佐藤天彦(さとう・あまひこ)名人、羽生善治(はぶ・よしはる)竜王と、名だたる現タイトルホルダーを連続撃破しての優勝です。
将棋の段位は、段ごとに設定された条件を満たすことで昇段します。五段から六段への昇格条件のひとつに「五段昇段後、全棋士参加棋戦に優勝」というものがあり、今回の昇段はこれを満たした形となります。
15歳6か月での六段昇格は史上最年少記録。これまでの最年少記録は、バラエティ番組でもおなじみの加藤一二三(かとう・ひふみ)九段が持っていました。また、中学生による棋戦(プロの公式タイトル戦)優勝は史上初となっています。
ちなみに、藤井聡太六段が七段へと昇段できる最短時期は、今年5月頃になるようです。
昇段時期について詳しくは、プロ棋士である片上大輔(かたがみ・だいすけ)六段のブログで解説されていますので、気になる方はそちらを参照してください。
第2問
正解は「痴漢の冤罪(えんざい)を防ぐアプリ」でした。
【痴漢冤罪を防止 アプリ開発】痴漢の冤罪を防ぐサービス「痴冤証明(仮称)」をデザイナーらが考案し、開発した。スマートフォンのアプリと専用ブレスレットを使い、弁護士による免罪証明書が発行される仕組み。 https://t.co/J3vDCcElzP
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年2月18日
近年、社会問題化している痴漢の冤罪事件ですが、松山市のデザイナーらが、冤罪を防ぐ新しいアプリ「痴冤証明(仮称)」を開発し、話題となっています。
このアプリは、小型カメラを内蔵した専用のブレスレットを手首に装着し、利用者の手元を常時、撮影し続けるというものです。
撮影された動画は、悪用されないよう利用者が閲覧できないまま、サービスセンターへ転送されます。
万が一、利用者が痴漢冤罪を疑われた際には、サービスセンターが動画を弁護士に通知します。弁護士が動画を確認をして冤罪が証明されれば、弁護士が作成する「冤罪証明書」が発行され、利用者の端末に届く仕組みです。
なお、「痴冤証明」のサービス料金は、機材レンタル料が込みで980円が予定されています。
ちなみに痴漢冤罪に関しては、保険会社が扱っている「痴漢冤罪保険」も人気となっています。こちらは月額数百円程度の利用料で、いざという際にすぐ弁護士に相談ができ、また相談費用が補償されるというサービスです。
第3問
正解は「最大で5.4℃上昇する」でした。
環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、気象庁が、日本を対象とした気候変動の予測に関するレポートを発表しました。
レポートは、温室効果ガス(CO2やメタンなど、地球温暖化の原因となる気体)の濃度などに応じた4種類のケース(RCPシナリオ)で予測されており、地球温暖化が最も進んだケースでは、5.4℃の気温上昇があると報告されました。
また、地球温暖化が最も進んだケースでの、筆者が気になった気温以外の予測は、以下の通りです。
- 真夏日(日最高気温が30℃以上)や猛暑日(日最高気温が35℃以上) →全国的に増加
- 冬日(日最低気温が0℃未満) →全国的に減少
- 短時間強雨(1時間降水量が30mm以上の雨) →全国的に、全季節で増加
- 無降水日 →全国的に約10日間の増加
- 積雪・降雪 →全国的に減少、ただし災害を起こしかねない極端な降雪は増加
つまり今世紀末には、気温が上昇するだけでなく、雨や雪による気象災害の増加も想定されます。今世紀末まで存命な方は少ないでしょうけど、次世代に苦労は引き継ぎたくないものですね。