問題の解説
第1問
正解は「ペンタゴン」でした。
アメリカの国防総省にある国防情報局で秘密裏に、「先端航空宇宙脅威特定計画」という名のもとでUFO(未確認飛行物体)の調査が行われていたことが明らかになりました。
UFO調査は2007年から2012年までの間、2200万米ドル(現在のレートで24億円超)を費やし行われていたようです。また現在でも、予算は無くなったものの調査自体は継続されている、とも報じられています。
誤答選択肢の「キャピトル・ヒル」は、アメリカ合衆国議会議事堂のある地域名で、そのままアメリカ合衆国議会を指す意味で使われることもあります。
「ラングレー」はアメリカの中央情報局(CIA)の本部がある地域の名前で、同じくCIAを指す意味で使われることがあります。
どちらも、海外ドラマ好きな方ならご存じだったかもしれませんね。
The truth is out there. ?
— Senator Harry Reid (@SenatorReid) 2017年12月16日
Seriously. https://t.co/ytafycaZqe
第2問
正解は「ABC予想」でした。
ABC予想は、1985年に提起された数論(数の性質について研究する数学の分野)の予想で、ABC予想が証明されると他の予想や定理も導き出せるため、重要な問題とされていました。
京都大学数理解析研究所の望月新一教授は、2012年8月にABC予想を証明したとする論文をインターネット上に発表しました。ただし新開発の数学的手法をもとに証明が行われたため、論文内容が正しいものかを専門家が確かめる「査読」が難航していました。
ですので、発表から5年あまりを経て、ようやく証明の正しさが認められることになります。
望月新一教授は、アメリカの名門校、プリンストン大学に16歳で入学。19歳にして学士課程を次席で卒業し、23歳で博士課程を修了した世界的数学者です。
若くから活躍する同教授ですが、ABC予想を証明する論文の発表は43歳の時に行われたため、40歳以下が受賞条件にあるフィールズ賞の候補者にはなれません。
ちなみに誤答選択肢の「フェルマーの最終定理」は、同じく数学の難問とされていたもので、予想からおよそ360年後の1995年に証明され、当時は大きな話題となりました。
また「マーチンゲールの法則」(マーチンゲール法)は、ギャンブルにおける「必勝法」(実際はそうでもない)です。
第3問
正解は「ソユーズ」でした。
金井宣茂さんが、日本人としては12人目となる宇宙飛行士として、国際宇宙ステーション(ISS)へ向け飛び立ちました。
搭乗したのはロシアの宇宙船「ソユーズ」で、およそ2日間かけてISSに到着し、およそ半年間の長期滞在が始まる予定です。
ソユーズは、1967年に最初の有人での打ち上げが行われて以来、現在まで継続して運用されています。2011年にアメリカのスペースシャトルが引退してからは、ISSへアクセスできる唯一の有人宇宙船でもあります。
有人の宇宙船としては最も安全で経済的とされており、現時点での商業用の宇宙観光では、すべてソユーズが用いられています。
なお誤答選択肢の「ミレニアム・ファルコン」は、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の宇宙船です。
そんな『スター・ウォーズ』に関するクイズも、合わせてお楽しみください。