問題の解説
第1問
【14日から中国で正式に上映されることになったアニメ映画『龙猫』の、日本でのタイトルは次のどれでしょう。】
正解は『となりのトトロ』でした。
スタジオジブリ制作、宮崎駿監督のアニメ映画『となりのトトロ』が、14日から中国各地で上映が始まります。中国本土の、およそ6000もの映画館で上映される予定です。
中国でもジブリ映画は人気がありますが、これまで映画館で上映されたことはなく、インターネット上の違法動画や、海賊版を含むDVDなどでの鑑賞が中心でした。
そんな『となりのトトロ』の中国版タイトルは、トトロを意味する『龙猫』です。「龙」は龍の意味です。ちなみに「ネコバス」は、「猫公車」となります。
第2問
【フランスでマクロン政権に対する抗議デモが激しさを増していますが、デモ参加者が着る服から、このデモは俗に何と呼ばれるでしょう。】
正解は「黄色いベスト運動」でした。
フランスのマクロン政権は、地球温暖化対策を名目に、燃料税の引き上げを予定していました。しかし、生活を直撃する増税は低所得者層を中心に反発が大きく、フランス全土に抗議デモが拡大、12月1日には警官隊と大規模な衝突にまで発展しています。
マクロン政権は燃料税増税を当面見合わせると発表しましたが、12月10日現在でも抗議運動は沈静化の目処が立っておらず、一部では暴徒化しています。
この一連の抗議運動を、デモ参加者が着る作業用の黄色いベストから、「黄色いベスト運動」と呼びます。なお黄色のベストは、職業ドライバーに着用が義務づけられているものです。
ちなみに、黄色いベスト運動をカタカナ表記で、「ジレ・ジョーヌ」(gilets jaunes)と伝えるメディアもあります。「ジレ」とは「ベスト」の意味で、「ジョーヌ」は「黄色」を指します。
と、ここでスポーツ好きな方は、この「ジョーヌ」という単語に聞き覚えはないですか?
世界的な自転車レース「ツール・ド・フランス」で、個人総合成績1位の選手に与えられるのが「マイヨ・ジョーヌ」(maillot jaune)です。こちらは「黄色いシャツ」という意味になります。
第3問
【昨年12月に最高値を記録した暗号資産の「ビットコイン」ですが、1年後となる2018年12月現在の価格は、最高値と比べてどれくらいでしょう。】
正解は「およそ20%」でした。
代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格が、下落し続けています。
ビットコインの価格は、昨年1年間だけで20倍にもなる急上昇を果たし、昨年12月には1ビットコイン(BTC)あたり200万円を超える最高値を記録しました。
しかし最近では、1BTCあたり40万円を下回ることも多く、全盛期の20%以下の価格となっています。
価格が下落した要因はいくつかあり、その1つに、今年1月に起きた暗号資産NEMの不正流出事件が挙げられます。
この事件を境に、規制強化も進みました。世界的にも、暗号資産は決済手段ではなく、投機対象と見る向きが主流となっています。
価格の下落はマイニング(採掘)報酬の実質的な下落でもあるため、撤退するマイナー(採掘者)が手持ちの暗号資産を売却しているのも要因です。
そんなビットコインについては次の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひ。