問題の解説
第1問
【29日、安倍首相は入学や新学期の開始時期について、「前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」と発言。この「前広に」とは、どのような意味でしょう。】
正解は「前もって」でした。
29日の衆議院予算委員会で安倍首相は、休校の長期化を受けた入学や新学期の開始時期について、「前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」と発言しました。
開始時期については、近ごろ国民民主党や日本維新の会などから9月からに移行する案が提言されており、また萩生田文部科学大臣も28日に、選択肢の一つとしてシミュレーションしていると発言しています。
9月開始は、社会全体に大きな影響を与える変更となる一方で、欧米を中心に世界の多くで9月開始であることなどから、メリットも多くあると考えられています。
さて設問の「前広に」ですが、「前もって」や「あらかじめ」といった意味を持つ言葉です。
ちなみに、平成3年に行われた文化庁の第19期国語審議会第3回総会の議事録に、官庁用語について答えた川村文化庁長官(当時)が「外務省でよく使う言葉で『前広に……をする』とか」と例示した発言が残されています。
このことから「前広に」は、外務省では広く使われる言葉だと推察できます。
第2問
【カナダの公用語は、英語と何語でしょう。】
正解は「フランス語」でした。
カナダでは、英語とフランス語の2言語が全土で公用語となっています。
そのため、包装済み製品のラベルは英仏2カ国語で記載するよう定められていますが、このほど輸入品の消毒薬について、英語表記のみで流通することが許可されました。
これは新型コロナウイルスの感染拡大を受けてのもので、カナダは消毒薬の多くを輸入品でまかなう必要あるため、供給を優先する形で認められました。
しかしカナダは日常的にフランス語を使う人が人口の1/4ほどを占めるため、安全性などの観点から、この決定は危険だとする意見も出ています。
またトルドー首相自身も、表記は2言語で行われることが望ましい旨を発言しています。
第3問
【次の人物のうち、今年の春の叙勲で「旭日大綬章」を受賞した、大手IT企業の創業者は誰でしょう。】
正解は「ビル・ゲイツ」でした。
今年の「春の叙勲」の受賞者が発表され、各界の功労者4181人が受章しました。
今回の叙勲の最高位である「旭日大綬章」は、元最高裁判所判事の岡部喜代子さんら6名が受章しています。
また外国人叙勲では、マイクロソフトの創業者として知られるウィリアム・ヘンリー・ゲイツ三世(通称、ビル・ゲイツ)さんが「旭日大綬章」を受章するなど、57の国と地域から117人が受章しました。
なお例年、大綬章の受章者などには式典が行われますが、今年は延期となっています。