QuizKnock

アプリで記事をもっと見やすく

インストールする

カテゴリ

ログイン

コジマです。

幸運のシンボルとしておなじみの四つ葉のクローバー、実際に見つけたことはあるだろうか。むしろ見つけたことがない人のほうが少ないかもしれない。

周りは三つ葉ばかりなのに、たまに葉っぱが1枚多いクローバーが混じっている……。人間でいうと目が3つある人がたまにいるみたいなものだ(???)。

どうして四つ葉が生まれるのだろうか

2つの要因「環境」と「遺伝」

四つ葉が生まれる要因はきちんとは明らかになっていないが、環境要因遺伝要因の2つがあるとされる。

環境要因とは、クローバーが育成中に踏まれるなどして、葉のもととなる原基に傷がつくことで葉が増えるというもの。踏まれれば必ず四つ葉になる訳ではないし、傷つけすぎると育たなくなってしまうので、たまにしか四つ葉にはならない。

一方、突然変異でも四つ葉が生じることがある。つまり、種子の時点で「このクローバーは四つ葉になります!」と決まっている個体たまに生まれる。

原基の傷も突然変異も、本当にたまにしか起きないイレギュラー。その産物がレアな四つ葉のクローバーという訳だ。

四つ葉は作れる?

実は、こういった要因に着目すれば狙って四つ葉を作ることもできる。

例えば、クローバーを種から育て、途中で原基をピンポイントで傷つけると四つ葉になることがある。

また、突然変異で生じた個体は「四つ葉になる」という遺伝子をもっているので、新たに作る種子も四つ葉になる可能性が(三つ葉の種子よりは)高い。四つ葉同士をかけあわせるとさらに四つ葉のクローバーになりやすいので、これを利用して「四つ葉が多いクローバー」が園芸店で売られていたりもする。

ちなみに、四つ葉にとどまらず、五つ葉、六つ葉……と葉の数が多いクローバーも生まれ得る。交配を繰り返してより葉が多いクローバーを見つけようとする人もいて、ギネス記録は小原繁男さんが発見した56枚

参考文献に記した日本植物生理学会のページに、子ども向けの易しくて詳しい説明があるので、さらに興味を持った方には読んでみることをおすすめする。

参考文献

Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

関連記事

この記事を書いた人

コジマ

京都大学大学院情報学研究科卒(2020年3月)※現在、新規の執筆は行っていません/Twitter→@KojimaQK

コジマの記事一覧へ