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前ページ:クイズを解きたい方はこちらから! 以下は問題の答えと解説です

クイズの解説

Q.1:「ハリセンボン」の針は……

トゲトゲの見た目から名付けられた「ハリセンボン」ですが、実際に生えている針の数は300〜400本程度。普段はこの針を寝かせたまま泳ぎ、危険を感じたときなどに立ち上がらせて身を守ります。

▲通常営業のハリセンボン。確かに1000本はないかも

さらに紛らわしいことに、「トゲハリセンボン」という名前のカニのなかまも存在します。こちらは足の1本1本にまでびっしりとトゲを持っており、その数は1000本をはるかに超えます。なぜこっちの方が「ハリセンボン」として有名にならなかったんでしょうか……。

Q.2:「タコイカ」は……

これまたツッコミどころしかない名前の生き物が登場。タコなのかイカなのかはっきりしてほしいところですが、「タコイカ」はれっきとしたイカのなかまです。では、その見た目はというと……

▲イカだなあ via Wikimedia Commons 鑑定者:盧重成 Lu Congcheng CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)

胴体の形などは私たちの知るイカそのものですが、よくよく見ると10本あるはずの8本しかありません。実は、幼いタコイカにはちゃんと10本の足があるのですが、大きくなる過程で「触腕しょくわん」と呼ばれる2本がとれてしまい8本足になるのです。

▲特に長いこの2本が「触腕」

Q.3:恐ろしい名前の「ライオンゴロシ」は……

ずいぶんとおっかない名前の「ライオンゴロシ」ですが、決して獰猛どうもうな動物などではなく、アフリカの砂漠などに生育するゴマ科の植物です。とりわけ特徴的なのは、その果実の見た目です。

▲さわるな危険 via Wikimedia Commons Olga Ernst & Hp.Baumeler CC BY-SA 4.0(画像をトリミングしています)

あちこちから太いトゲが飛び出ており、トゲの先端にはご丁寧に「かえし」までついています。この果実をライオンが踏んでしまうと足にトゲが突き刺さり、さらに果実をくわえて引き抜こうとすることで口まで傷つけてしまいます。口に傷を負ったライオンは餌がとれず餓死してしまうとされることから、この植物に「ライオンゴロシ」という名前がついたのです。

ちなみに、英語でも「devil's claw(=悪魔のかぎづめ)」というなかなか怖い名前がついているそうですよ。

Q.4:「ウミフクロウ」は……

「海の近くにすむフクロウ」かと思いきや、こちらは「フクロウっぽいウミウシ」でした。当然、空を飛ぶことはできません。気になる見た目はこちら。

……フクロウに似ているかはさておき、小さな耳が生えているようなシルエットが可愛いですね。

ウミフクロウは貝の中身などを食べる肉食性で、水族館では水槽の中で増えすぎたイソギンチャクなどを食べる役割も果たしてくれるそうです。

Q.5:日本には「ブンブクチャガマ」という種類のタヌキが……

最後はちょっと意地悪な問題。『分福茶釜ぶんぶくちゃがま』は茶釜に化けるタヌキが登場する有名な昔話ですが、生き物の世界にはまた別の「ブンブクチャガマ」がいます。ではその正体はというと、タヌキではなくちょっと変わった姿のウニなのです。日本の海においても生息が確認されています。

私たちが想像するトゲトゲのウニとは違い、なんだか毛がびっしりと生えたような見た目です。確かに、丸まったタヌキの背中に見えなくもないかもしれませんね。

ブンブクチャガマには同じ「ブンブク目」に属する仲間がいくつかいます。中でも直径20センチメートルにもなる最大の種には、「ウルトラブンブク」というこれまたユニークな名前がついています。

▲なぜいらすとやにあるんだ、ウルトラブンブク

最後まで解説を読んでいただき、ありがとうございます。次回の「二択でGO」もお楽しみに!

【前回の二択でGOはこちら】

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この記事を書いた人

木村 真実子

東京大学4年生の木村です。生物素材化学について勉強しながら、作問したり早押ししたりしてクイズを楽しんでいます。好きなものはJ-POP・広島東洋カープ・フクロウなど。身の回りを見渡すのが少し楽しくなるような記事を目指します。よろしくお願いします。

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