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日本甜菜製糖株式会社

こんにちは。ライターの菊池です。

買い物をしたときにもらえたり、サービスを利用するために購入したりする「ポイント」。手に入れた「ポイント」は、お金の代わりとして買い物などで使えます。

でも、これって少し不思議なことじゃないですか? というのも、「ポイント」はいち民間企業が付与するものですよね。これが法定通貨である日本円と同じように使えるのはなぜなのでしょうか。 

ポイントには2種類ある

ここでは、ポイントをその入手方法によって2つに分けます。それは、「LINEコイン」のような、チャージして使うポイントと、「PayPayポイント」のような買い物の際などの特典としてもらえるポイントです。

これら2種類のポイントは「資金決済に関する法律」(通称「資金決済法」)」において、扱いが異なります。

この法律では、商品券やプリペイドカードといった、前もってお金を払って使うものを「前払式支払手段」と呼んでいます。

2種類のポイントのうち、チャージして使うものは「前払式支払手段」に含まれます。そのため、このようなポイントは実質的に「お金」として使用することができます。一方、買い物をすることでもらえる「PayPayポイント」などは、対価を支払わなくても手に入る「おまけ」なので、「前払式支払手段」には含まれません。わかりやすく整理すると、下の表のようになります。

つまり「もらえるポイント」は、法律上では“お金の代わり”ではないという扱いになります。では、どうしてこの「もらえるポイント」が使えるのでしょうか。

ポイントを使ったとき、その裏では......?

国税庁の見解によると、ポイントの使用は、「値引き」として扱われます。すなわち、「100円の商品をポイントで購入した」とき、「100円値引きされた」とみなされます。

これは一部をポイントで支払った場合も同様です。たとえば、「500円の商品を400円+100ポイントで購入した」ということは、「500円の商品を100円値引きしてもらった」と同じことになります。レシートにも「ポイント値引き」と記載されていることがあります。

私たちは「ポイントを使った」と感じながら商品を購入していますが、実際のところは「商品が値引きされた」と扱われているのですね。

あなたが何気なく使っているサービスにも、意外なルールが隠れているかもしれません。気になるものがあったら、調べてみると新たな発見があるかもしれませんよ。

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この記事を書いた人

菊池啓太

東京大学1年の菊池啓太です。神戸出身です。記事を通して、地理や歴史のおもしろさを発信できればと思っています。よろしくお願いします。

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