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解説

Q.1 ネコのiPS細胞が作製される

2日、大阪公立大学、アニコム先進医療研究所、ときわバイオからなる共同研究グループは、ネコのiPS細胞の作製に成功したという論文を発表しました。

ネコのiPS細胞は作製が非常に困難であり、作製の報告例はこれまでわずかしかありませんでした。加えて、それらの例も外部の遺伝子がネコの細胞の遺伝子に挿入されるため、細胞が癌(がん)化する可能性が考えられました。

今回の研究では、細胞に導入された外部の遺伝子はネコの遺伝子に挿入されないため、ネコ自身の遺伝子が傷つくことはありません。また、一般的な避妊手術で摘出されるネコの子宮細胞からiPS細胞を作ることにも成功しました。

この研究で作製されたiPS細胞を用いて、慢性腎臓病や遺伝子疾患などの猫の病理解明・治療につなげることが期待されています。

Q.2 【読者投稿】宮崎駿監督に「アジアのノーベル賞」

こちらの問題は読者の方からいただいたテーマをもとに作成しました。

アジアの平和や発展に尽くした個人・団体をたたえ、「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞に、宮崎駿氏が選ばれました。

賞の授与財団は「環境の保護や平和の提唱など、複雑な問題を子どもたちが理解できるよう芸術を駆使した。世界で最も記憶に残り愛されている映画を数多く手がけた」ことを理由に挙げています。

今年のマグサイサイ賞は宮崎監督のほかに、ベトナム戦争での枯葉剤被害の究明・救済に取り組んできたベトナム人の女性医師や、ブータンで貧しい若者への教育を施している男性などに贈られました。

Q.3 ゴールボール史上初となるパラリンピック金メダル

6日、パリパラリンピックの男子ゴールボールの決勝で、日本は4対3でウクライナに勝利し、金メダルを獲得しました。日本勢がゴールボールで金メダルを獲得するのは、男女を通じて初の偉業です。

ゴールボールは第二次世界大戦で視覚に障害を受けた人のリハビリのために考案されたスポーツです。

各チーム3人の選手がコートに入り、コートの両側にある自分の陣地から、敵の陣地の後ろにあるゴールにむかってボールを投げ合います。

競技中は視覚障害の程度を同じにするため、選手が目隠しをしてプレーする点も特徴です。ボールにはが入っており、選手はこの音を用いてボールの位置を特定します。また、コートにある全てのラインには紐が入っており、選手はこの紐の触感によって自分の位置を把握することができます。

競技の性質上、応援などがない静寂の中でボールを体で止める激しいプレーが行われるため、ゴールボールは「静寂の中の格闘技」と呼ばれることがあります。

Q.4 自転車のながら運転、罰則へ

11月1日より施行される改正道路交通法により、携帯電話を使用しながら自転車を運転する「ながら運転」について罰則が科されます。

ながら運転で事故を起こした場合「1年以下の懲役、または30万円以下の罰金」が、事故を起こさずとも画面を注視するなどした場合でも「6ヶ月以下の懲役または、10万円以下の罰金」が科されることとなります。

そのほか、自転車の酒気帯び運転にも「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が、飲酒運転をほう助(犯罪行為の手助け)した人にも懲役や罰金が科されます。


最後までお読みいただきありがとうございました。来週もぜひ挑戦してください!

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