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株式会社JERA

こんにちは、高松です。

高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。

【前回はこちら】

早くも連載3回目となりましたが、ハッシュタグなどで感想をいただけて嬉しい限りです。

裏方としての仕事を認識してくれる人がいる、というのは仕事のモチベーションになりますね。インターネットで名前が書かれると嬉しくなってしまうタイプなので、エゴサビリティの高い状態でつぶやいてもらえると大変助かります。

今回は、時間との勝負だった企画を振り返りたいと思います。

新幹線でのクイズは時間との勝負

JR東日本さんとのコラボでは、QuizKnockでは初めてとなる新幹線を1両貸し切った大規模な企画が実現しました。メンバーは東北新幹線に乗りながらクイズに挑戦し、負けたら次の停車駅で「即下車」というなかなかにハードな内容になっています。

▲誰が負けても降りてもらいます

メンバーにとっては「1回のミスで動画から退場させられかねない」というスリル満点のルールですが、実はその裏では僕もずっとヒヤヒヤしていたんです。

というのも、失敗すると絶対に取り返しがつかない一発勝負だったからです。

貸し切ったのは通常ダイヤで運行している新幹線の1両。つまり、僕たちの都合で到着や発車を遅らせたりすることはできません。新幹線が走っている間に、クイズをして勝負を決め、勝者に「ご褒美」として与えられる名産品の食レポまで終えなければならなかったのです。

▲各クイズの勝者にはそれぞれ「ご褒美」が与えられる

新幹線なので在来線より駅数は少ないといえど、たとえばスタートの新青森駅から八戸駅までの移動時間はわずか23分。そこから撮影の準備時間なども差し引くと、クイズに使える時間は10分しかありません

つまり、10分で絶対に勝負が決まる楽しいクイズを考えなければならないのです。正直、こんな風に「新幹線の速さ」を体感する日がくるとは思っていませんでした……。

▲タイトスケジュールの真っ最中

しかも、通常運行している新幹線なので、走行中に音声アナウンスが流れます。アナウンスがクイズや解答とかぶらないようにクイズ進行を調整していたら、みるみるうちに分刻みのタイトなスケジュールが出来上がっていきました。

普段の撮影で行うスタジオでの収録でも大まかな撮影時間の目安は決めていますが、今回ほどシビアに組まれたスケジュールはありません。出演するメンバーにも事前に、「さっと答えて、さっとリアクションして」と伝えていました。

▲10分で勝負が決まるように作問しました

乗車してからもハラハラの連続

そして迎えた当日。貸し切らせていただいた東北新幹線は、新青森駅を6時18分に発車する始発列車。乗り遅れたら一巻の終わりです。

前日からロケハン(撮影の下見)を兼ねて青森に泊まったのですが、撮影の準備を余裕を持って進められるようにと考えて導き出した起床時間は午前2時でした。

僕はもともと朝に強いわけではないので、アラームを何個も設定して、ホテルのモーニングコールもつけました。その甲斐もあり、「絶対に失敗できない」という極度の緊張で無事早起きに成功しました(メンバー&スタッフにもSlackで起床確認しましたが、みんな起きてました。よかった)。

▲空がまだちょっと暗いんですよ

現場に着いてからは、ディレクターは全体の統括をするのが仕事なので、僕は指示を出しつつ大きな問題が起きていないかを見回っていました。撮影のときは車両の隅にいて、分刻みのスケジュールに沿って指示を出しながら終点の東京まで行きました。

途中、早押しボタンが反応しないトラブルがあったときはめちゃくちゃ焦りましたが(実際は予備で持ってきた早押し機と組み合わせが混ざっていただけ)、順調に撮影を進めることができました。

▲勝負も無事に決まりました

プレッシャーが100%だったけど……

今振り返っても、あの企画はプレッシャーが100%でした。僕は東北にあまり行ったことがないのですが、撮影に必死で、新幹線から外の景色を見る余裕は全くありませんでした。ただただ体が移動されている感覚で、気づいたら東京にいました。

▲これが見えたときの安心感

でも、ディレクターとして難易度の高い仕事に挑戦できたのはよかったですね。ゲームの「実績解除」のような感覚があります。強くなった感じがしましたね。今度時間ができたら、東北もゆっくり旅行したいなと思っています。

本番が終わるまでずっと緊張しっぱなしでしたが、カメラチームがスムーズに撮影をしてくれて、作問チームのおかげでクイズもミスなく出すことができました。出演したメンバーも早朝とは思えないようなテンションで、楽しく企画に挑戦してくれました。それぞれが大変な企画でしたが、みんなが頑張ってくれてたおかげで成立した動画だと思っています。


感想は、Twitterのハッシュタグ「#高松Dのなんとかします 」で教えてください。次回も楽しみにしていてくださいね。

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この記事を書いた人

高松慶

QuizKnockの動画ディレクター、高松です。 主に企業案件の動画の企画/ディレクションをしています。

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