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問題はこちら

前ページ:自力で解きたい方はこちらへ! 以下は問題の解説です

解説

それでは解説です。さまざまな解き方がありますが、ここではそのひとつを紹介します。

問題の図形そのままでは求めたい辺の長さを計算するのは難しそうです。どうすればいいでしょうか?

今回の問題を解くうえで重要なポイントを以下にまとめました。

整理すると、

  • 直角三角形をつけ足す
  • 正三角形の性質を利用する

の2点です。これらのポイントを踏まえながら、問題を解いていきましょう。

直角三角形をつけ足す

解説のために、下のように点Aから点Dまでの点を振ります。

続いて、下の図のように問題の図形に内角の大きさが30度、60度、90度の直角三角形CDEをつけ足します。

角ACB+角ACD+角DCE=90+60+30=180度となることから、点B、点C、点Eは一直線上に並びます。さらに、角CDA+角CDE=90+90=180度となることから、点A、点D、点Eは一直線上に並びます。したがって、図形ABEは大きな三角形になります。さらに、角BAC=角DAC=180-(90+60)=30度で、角BAE=30+30=60度となります。よって、角ABE=角AEB=角BAE=60度であることから、三角形ABEは正三角形になります。

正三角形の性質を利用する

三角形ABEは正三角形なので、AB=AE=BE=16cmであることがわかります。また、BC=8cmなので、CE=BE-BC=16-8=8cmになります。

次に、直角三角形CDEに注目します。直角三角形CDEと合同な三角形CDFを用意し、下の図のように2つの三角形を辺CDでぴったり合わせます。

このとき、角CDE+角CDF=180度より、点E、点D、点Fは一直線上に並びます。したがって、図形CEFは三角形となり、さらに三角形CEFの3つの内角が全て60度なので、三角形CEFは正三角形です。

よって、EF=CE=8cmとなり、三角形CDEと三角形CDFが合同であることからDE=DFなので、DE=8÷2=4cmとなります。

したがって、求める辺ADの長さは、AE-DE=16-4=12cmとなります。

答え:12cm


小さな直角三角形をつけ加えることがポイントでした。

それではまた次の算数ノートでお会いしましょう!

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この記事を書いた人

松林 陸

京都大学大学院理学研究科・修士1年の松林 陸です。普段は大学のサークルでクイズをしています。 大学では物理学を専攻しています。好きなものはクイズと旅行と科学。読者の方の日々に「ちょっとした学び」が生まれるような記事を書けるように頑張ります。

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