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ここからは少しノブの回顧録

Q5で出した問題は、「羽ばたく」や「卒業」といった言葉を漢字のクイズに混ぜ込んだ問題である。このクイズを最後にしたかった理由を、私がこれまでQuizKnockで行ってきた活動ともあわせてお話ししたい。


QuizKnockで出題したクイズの中で一番出来の良い問題は何?」と問われたら、私は即答でこの問題を挙げる。

「卒」 「唯」 「八」 これらの漢字を組み合わせて出来る漢字1文字は何?

A. 囃(はやし)

「誤答した後、林は卒業しましたがクイズは続けます」より

これは元QuizKnockメンバーの林さんの卒業動画を撮影するにあたり、一種のはなむけとして作ったクイズである。「卒」業に絡めながら、答えを「はやし」にするという、手前味噌ながら考えうる中でかなりベストに近い作問ができたのではないかと思っている。

それから時が経ち、卒業前にものしり5を執筆するチャンスを与えてもらった。いつも通りのクイズで締めくくってもよかったが、せっかくならと思い、自分への餞となるようなクイズを作ろうと決心した。

上記の作問以来、「漢字の組み合わせ」は自分の中で本当に困った時だけに開ける引き出しとしていた。「囃」に匹敵するような問題はもう作れないだろうと思っていたし、多用することで問題の価値を下げたくないという思いもあったからだ。

ただ、今回はその引き出しを久々に開けてみることにした。正直「卒」周りの漢字は一通り調べたので、もう題材にできそうなものはないかな〜と思っていたのだが、それでも改めて探してみたところ見つけたのが「」だった。

カワセミとノブ

実は私は、QuizKnockで働く中で一度カワセミに救われたことがある。

私は動画企画者としても仕事をしてきたのだが、あるとき提案した「数多の問題に一言で答えたら超コスパ良くね?」が採用された。クイズを作る段階に移ったはよいものの、動画の展開的に欲しい「たった1つの解答で4つの問題に全部答えられるクイズ」が全く思いつかなかったのだ。この1問のネタを探して2時間くらい散歩していた記憶がある。

この時、ふと思い出したのが、これまた自分がかつて企画した「揃えて読んではじめて1点!神々の遊び作り出しました【漢字王vsパズル王】」での一幕だった。ふくらさんが「さわら」と呼ばれる魚も植物もあることを活かした解答をしていたのだ。

▲動画のワンシーン

このことを思い出し、動物の名前には同じ解答で複数のものを指せる可能性があるかもしれないと思って発見したのが、「魚虎カワセミ」だった(他に「魚虎」でハリセンボン、「鯱」でしゃちほこ、シャチと読む)。

そんなカワセミが最後のクイズの題材なのは良いなと「翠」を見つけた瞬間、思ったのだった。

「解答の瞬間が楽しいクイズ」を

実はノブが出題するクイズ連載は正解率が高い傾向にある。これは私が問題文をできる限り聞いたことのある言葉だけで構成しようと考えているため、時に簡単になりすぎることがあるからだ。

かつて出題して好評だった「ゴリ押し」の問題も、問題自体は難しかったが、あえてモザイクの動物を入れたことによって、もしかしたら正答率が上がっているのかもしれない。

私は、身近な話題を面白くクイズにすること、解答の瞬間が楽しいと思えるようなクイズを作ることにこだわって、高度な知識を得ていたことを確認して喜ぶ(=難問に正解する)のではなく、面白く知識を得る行為そのものを楽しむことにより重点を置きたいと考えてきた。

もしこれまでの記事が、みなさんの日々の5分を少し豊かにできるような記事となっていたのなら嬉しいです。


過去のものしり5はこちらから。

【前回の「ものしり5」はこちら】

【ノブの過去のおすすめ記事】

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この記事を書いた人

ノブ

東京大学修士2年のノブです。理系ながら心理学にも興味があります。みなさんの日々の5分を少し豊かにできるような記事を書けるように頑張ります。よろしくお願いします。

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