解説
正解は「ヨウ素」でした。
ヒント1: 全世界の産出量のうち、20%以上を千葉県が占めています。
日本はしばしば「資源に乏しい」といわれますが、実はヨウ素は豊富に存在しています。
工業的にヨウ素を生産できる土地は、地球上の特定の地域に偏って存在しており、日本全体では世界の産出量の3割、千葉県だけで見ると、なんと2割以上を占めています。
ちなみに千葉県のヨウ素は、天然ガスとともに汲み上げられる古代の水「かん水」から作られています。
ヒント2: 昆布にたくさん含まれています。
海藻、とくに昆布には、ヨウ素が多く含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンというホルモンを作るために必要な栄養素で、欠乏すると病気になってしまうため、海藻を食べることは大切だといえます。
世界にはヨウ素欠乏症に苦しむ人もおり、そういった人々に向けて、日本国内でヨウ素をもとに作られた医薬品が輸出されています。
▲ヨウ素を含んだ錠剤。マダガスカルなどでは、現在もヨウ素欠乏症が課題となっている
ヒント3: でんぷんと反応して青紫色に変化します。
褐色のヨウ素液をでんぷんに垂らすと、青紫色に変色します。小学校の理科の授業で実験したという方も多いのではないでしょうか。
この反応は「ヨウ素でんぷん反応」といい、食品にでんぷんが含まれているかどうかを検査するのに利用されます。
ヨウ素液が青紫色に変わる理由は、でんぷんの分子が作るらせん構造にヨウ素分子が連なって包み込まれ、ヨウ素分子の構造が変化するためです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! ぜひ次回の「今日の一問・理科編」にも挑戦してくださいね!
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