解説
正解は「カクレクマノミ(クマノミ)」でした。
▲カクレクマノミ via Wikimedia Commons Metatron CC BY-SA 3.0(画像をトリミングしています)
ヒント1:群れにメスがいなくなるとオスがメスに変わります。
カクレクマノミはイソギンチャクのまわりで数匹の群れを作って生活しています。生まれたてのカクレクマノミは未成熟の卵巣のみをもち、オスかメスかが決まっていません。そして、群れで最も体の大きい1体がメスに、次に体の大きい個体がオスになるという生態を持ちます。
群れの中のメスが死んでしまうと子孫を残すことができなくなってしまうので、そのような事態の際には、死んだメスの次に身体の大きいオスが、メスに変わります。
ヒント2:イソギンチャクと共生関係にあります。
多くのカクレクマノミはイソギンチャクのまわりに生息しており、カクレクマノミとイソギンチャクは共生関係にあります。共生関係とは、2種類以上の生物が一緒に生活し互いに関係をもっている状態のことです。
イソギンチャクの触手には毒がありますが、これはカクレクマノミには効きません。そのため、カクレクマノミがイソギンチャクに隠れると、まわりの生物から身を守ることができます。また、カクレクマノミはイソギンチャクに隠れることで、外からの新鮮な海水をイソギンチャクに供給しています。
ヒント3:ディズニー映画『ファインディング・ニモ』に登場するニモもこの魚とされています。
ディズニー映画『ファインディング・ニモ』に登場するニモはカクレクマノミの男の子で、オーストラリア大陸の北東に広がるサンゴ礁のグレートバリアリーフに住んでいるとされています。同じ映画に登場するニモの友達のドリーは、ナンヨウハギという魚のキャラクターです。
ただし、ニモの容姿は厳密には「クラウンアネモネフィッシュ」と呼ばれる魚に似ているともされています。ニモの故郷がクラウンアネモネフィッシュの生息域と重なることからも、ニモのモデルはクラウンアネモネフィッシュではないかといわれています。
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