解説
正解は「度」です。
ヒント1:「見たい」「寝たい」
話し手の願望を表す助動詞「たい」は、「度」の音読みを借りて「度い」と書くことがあります。あまり見慣れない表記かもしれませんが、たとえば明治〜昭和の小説には多くの用例があります。
併 し文学が児戯に類すると云う話と、今の話は別だよ。ただ批評をして見ると、一寸 そんな事を云って見度 くなるのだね。ーー二葉亭四迷『私は懐疑派だ』
なお、「めでたい」の「たい」も「度い」と書くことがあります。
ヒント2:「ト」「タク」
常用漢字表には「ド」「ト」「タク」という3つの音読みが載っています。「ト」「タク」と読む熟語には、「
ちなみに「度」を「タク」と読む場合、「おしはかる」「見積もる」という意味になることが多くあります。 例えば「支度」には、「あらかじめ見積もる」という意味があります。
ヒント3:「めもり」「回数」「決まり」
「度」には、「めもり」「回数」「決まり」「ものさし」「ほど」などの意味があります。
また、「
ちなみに『日本国語大辞典』によると、この「越度」の「度」がのちに規則・制度と解釈され、「越度(おつど・おちど)」が違法・過失の意味で使われるようになりました。さらにそこから「落ち度」という表記が生まれ、定着したそうです。
ぜひ次回の「今日の一問・漢字編」にも挑戦してくださいね。
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