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解説

正解は石川県でした。

ヒント1:色鮮やかな焼き物

画像は石川県名産の九谷焼でした。

九谷焼は江戸時代初期に、大聖寺だいしょうじ藩の九谷村(現在の石川県加賀市)で生まれた陶磁器です。鉱山の開発中に磁器の原料となる陶石が発見されたことがきっかけで、藩主の前田利治の命により生産が進められました。

一度は50年ほどで生産が終了してしまいますが、江戸時代後期には藩の主導で復活を遂げました。中断以前の製品は「古九谷こくたに」、復活後のものは「再興九谷」と呼ばれます。

九谷焼は赤・黄・緑・紺青・紫からなる「九谷五彩」という鮮やかな色づかいが魅力で、緑を基調とした塗り埋めを特徴とする「青手」、器全体に細かい紋様が赤く描かれた「赤絵」、五色を自在に活用して絵付けされた「色絵」といった種類に分けられます。

▲松岡美術館所蔵の「色絵芭蕉柳図輪花鉢」。青手に属します

ヒント2:加賀友禅

加賀友禅は加賀藩の金沢(現在の石川県金沢市)で発達した染物の様式です。江戸時代初期に確立された「加賀かが御国染おくにぞめ」と呼ばれる独自の技法が、京都の扇絵師であった宮崎友禅の影響を受け、現在の形になったと言われています。

臙脂えんじ・黄土・草・藍・古代紫からなる「加賀五彩」と呼ばれる5色を基調としており、写実的な草花模様を中心とする絵画調の柄が魅力です。同じく友禅の名を冠する京友禅とは異なり、刺繍や金箔など、染物以外の技法はほとんど使っていないことも特徴として挙げられます。

ヒント3:21世紀美術館

金沢21世紀美術館は、「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的に2004年にオープンしました。九谷焼や加賀友禅をはじめとする様々な工芸が発展してきた金沢の地から、21世紀の新しい美術館活動を展開しています。

「まちに開かれた公園のような美術館」を目指してデザインされた円形の外観が特徴で、「まるいびじゅつかん」から取った「まるびぃ」の愛称で親しまれています。美術館のロゴマークにも、建物を上から見た様子がそのまま使われています。

▲via Wikimedia Commons 金沢市 CC BY 2.1 JP

目玉作品のひとつに、レアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』があります。上から見ると水を張った普通のプールですが、実は水が張られているのは上部のほんの一部のみで、内部に入れるようになっています。上からは人が水中に立っている景色、下からは水上を見上げる眺めと、不思議な感覚を体験できる作品になっています。


解説を最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ次回の「今日の一問・美術編」にも挑戦してください!

【前回の美術問題はこちら】

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この記事を書いた人

Raven

京都大学法学部卒。「ONE WORD, NEW DOOR」を座右の銘に、皆様が新たな世界への扉を開けるような記事を書くべく努力してきました。よければ覗いてみてください。

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