こんにちは、ノブです。
今回は「気になることば」の第3回を執筆することになりました。
打診をいただいてからテーマを色々と考えたのですが、せっかくなので今回は「東大生が使うことば」をご紹介します。
※この記事は東大生一般に当てはまる事項ではなく、あくまで私個人の体験を語っています。ご了承ください。
みなさんは「ことば」と聞くとどんな学問を想像するでしょうか。おそらく多くの人は言語学や外国語文学などのいわゆる文系学問をイメージすると思います。
しかしながら東大で過ごしていると、理系の学習によっても「ことば」の世界が広がっていくのだ、と実感することがしばしばあります。
例えば、東大生が使う言葉「シュレーディンガー」。
これは「量子力学」という分野に関する有名な思考実験「シュレーディンガーの猫」に由来しています。
「シュレーディンガーの猫」は、ものすごく簡単に説明すると、一定の確率で毒ガスが出る箱に猫を入れた場合、その猫の生死は箱を開くまでわからず、猫は生きている状態と死んでいる状態の重ね合わせの状態になるという不可解さを指摘した実験。
この「物事の結果は発生するまでわからない」という部分を意味する言葉こそ「シュレーディンガー」です。
例えば次のように使います。
このように「ことば」は文系の専売特許ではなく、理系の学習が結果として「ことば」の獲得に結びつくこともあります。
むしろ「量子力学」に対する「シュレーディンガー」のように、同じ分野を学んだ者同士でしか伝わらない共通言語を使えるようになるのも、理系を学ぶ楽しさかもしれません。
ぜひ色々な分野を学んで、様々な「ことば」を獲得してみてください!
シュレーディンガーも良ければ使ってみてください。
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