問題の解説
第1問
【26日、菅総理大臣がその所信表明演説で2050年までの達成を宣言した、「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という意味の言葉は何でしょう。】
正解は「カーボン・ニュートラル」でした。
26日の臨時国会で菅義偉総理大臣が、自身初となる所信表明演説を行いました。
所信表明演説では、新型コロナウイルス対策を皮切りに、アベノミクスの継承、行政・教育のデジタル化、社会保障制度の改革、外交や安全保障、自然災害対策などについて語られています。
また成長戦略の柱として、経済と環境の好循環を掲げています。
具体的には、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボン・ニュートラル」の実現を目指すと宣言しました。
積極的に温暖化対策を行うことで、研究開発が加速し、技術革新が生まれ、産業構造や経済社会の変革をもたらし、大きな成長につながるというものです。
さて「カーボン・ニュートラル」という言葉ですが、環境省の『カーボン・ニュートラル認証基準』という資料では、以下のように定義がされています。
「市民、企業、NPO/ NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガス排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部を埋め合わせた状態」
要するに、おのおのが温室効果ガスの排出量を認識し、削減する努力を行った上で、削減できないものについては、その量に応じて他の場所で排出削減や吸収を実現する活動を行なったり、購入したりして、最終的に排出量を吸収量で埋め合わせた状態を意味します。
排出量と吸収量が同じであれば、地球全体の温室効果ガスは、少なくとも増えることはないという考え方です。
第2問
【27日、今年度の文化勲章受賞者と、文化功労者が発表されました。文化功労者に選ばれた、「三枝成彰」「すぎやまこういち」の両氏に共通する、職業は何でしょう。】
正解は「作曲家」でした。
日本政府は27日、2020年度の文化勲章受章者と、文化功労者を発表しました。
文化勲章は、『渡る世間は鬼ばかり』や『おしん』などの代表作がある脚本家、橋田壽賀子さんら5人が受賞しました。
また文化功労者は、漫才師の西川きよしさんら20人が選ばれました。漫才の分野から文化功労者に選ばれたのは、西川さんが初となります。
設問の三枝成彰さんも、今回の文化功労者の一人です。作曲家で、オペラ作品のほか、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説といったテレビドラマの音楽も手掛けています。
同じく設問のすぎやまこういちさんも、今回文化功労者となった作曲家です。人気ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を担当していることで広く知られています。
ちなみに三枝さんとすぎやまさんには、中央競馬の競馬場で使われているファンファーレの作曲を手掛けている、という共通点もあります。
第3問
【26日に行われたプロ野球のドラフト会議で、唐津商業高校の坂本勇人捕手を指名した、同姓同名の選手も所属しているチームはどこでしょう。】
正解は「読売ジャイアンツ」(巨人)でした。
26日、プロ野球のドラフト会議が開催されました。
注目を集めていた早稲田大学の早川隆久投手は、4球団から1位指名を受け、抽せんにより楽天が交渉権を獲得。
同じく注目されていた佐藤輝明内野手(近畿大学)も、4球団から1位指名を受け、こちらは阪神が交渉権を獲得しています。
また巨人が育成6位で指名した、坂本勇人捕手も話題となりました。
巨人には現在、同姓同名でチームの主力選手でもある坂本勇人内野手が所属しており、もし入団が決まれば登録名がどうなるのか、早くも注目となっています。
ちなみに、過去にも同姓同名の選手が同チーム内に在籍したケースはありました。かつて日本ハムに在籍していた、同姓同名の田中幸雄選手の例では、「田中幸」「田中雄」と区別されています。