問題の解説
第1問
【世界遺産の「金峯山寺」で、国宝・仁王門の解体修理の起工式が行われました。次のうち、「金峯山寺」の読み方として正しいものはどれでしょう。】
正解は「きんぷせんじ」でした。
奈良県にある世界遺産・金峯山寺で、国宝である「仁王門」の解体修理が6月から行われます。それに伴い、23日に起工式が行われました。
仁王門は、約700年前の南北朝時代に建てられたと推定されています。門の中には、国の重要文化財である「木造金剛力士立像」が安置されていて、解体修理に向けてこれらを運び出す作業などが行われています。
「仁王門」の解体修理は実に70年ぶりのことで、完了は7年後の2028年の予定です。
ちなみに、「金峯山寺」という名前は、金峯山寺の建つ吉野山から山上ヶ岳にかけての一帯が古くから「金峯山」と呼ばれていたことに由来します。
世界遺産 金峯山寺で国宝 仁王門の解体修理 起工式 奈良 #nhk_news https://t.co/PUfovpWQ1N
— NHKニュース (@nhk_news) May 23, 2021
第2問
【国立天文台などの研究グループは、124億年前の宇宙に観測史上最古の渦巻銀河があったことを発見しました。次のうち、「124億年前」と最も近い時期に起こった出来事はどれでしょう。】
正解は「宇宙誕生」でした。
宇宙の歴史の中でも初期にあたる124億年前の宇宙に渦巻銀河があったことが、国立天文台などの研究グループによって発見されました。
124億年前は、宇宙が誕生してからわずか14億年ほどです。この時期にはっきりした渦巻構造を持つ銀河が発見されたことは、「銀河の形がどのように決まるのか」などといった、天文学では昔から謎とされていた部分を解き明かす貴重な一歩になる可能性があります。
この研究結果は、アメリカの科学雑誌『サイエンス』(オンライン先行公開版)に、5月20日付で掲載されています。
【観測史上最古】124億年前の宇宙に太陽系がある銀河と同じ“渦巻き構造”の銀河発見https://t.co/4A2fuqMVR6
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 20, 2021
宇宙誕生から14億年後という早い時期。国立天文台などの研究チームが、アルマ望遠鏡が過去に観測した銀河のデータを調べたところ判明した。 pic.twitter.com/R5abcnOFaR
なお、誤答選択肢の「地球誕生」は約46億年前。太陽もほぼ同時期に誕生したとされています。
第3問
【中国の山中で行われたクロスカントリーの大会で、参加者21名が亡くなりました。原因とみられているのは、どちらの症状でしょう。】
正解は「低体温症」でした。
中国北西部で22日に行われたクロスカントリーの大会で、天候が急激に悪化し、参加者21名が亡くなりました。原因は、低体温症と見られています。
この大会は標高1500mを超える山の中で行われ、天候悪化時に行われていた種目には、172人が参加していました。22日の昼過ぎから風が強まり、雨とともにひょうが降り始め、参加者の一部と連絡が取れなくなったことから、大会は中止されました。
この件で、一部の中国のメディアは、22日の最高気温が19度と予想されていたため、薄着の人が多かったと報道しています。SNS上では、気温低下への対策の呼びかけが不十分だったとして、大会を主催した地元政府の安全管理の責任を問う声が上がっています。
山は天気が変わりやすく、晴れると予想されていても、雨や雪が降ることがあります。これからの季節、山に行く方は増えると思いますが、暑さ対策と同様に、寒さ対策も欠かさないようにしましょう。