問題の解説
第1問
【ファミリーマートが、中国事業の提携先との合弁解消を求め係争中です。さて、ファミリーマートを中国語で表すと、どれになるでしょう。】
正解は「全家」でした。
ファミリーマートが、中国事業の提携先となっている台湾企業に対し、合弁の解消を求め訴えを起こしていることが分かりました。
これは収支状況に関する情報を開示しないなど、台湾企業に信頼を損なう行為があったためで、ファミリーマート側は「信頼関係が回復できないほど損なわれた」としています。
さて、中国や台湾でファミリーマートは、「全家」「全家便利商店」のように表されます。「便利商店」はコンビニの意味です。
ちなみに、ローソンは「羅森」と表記されます。他にも、スーパーのイオンであれば「永旺」、スターバックスであれば「星巴克」と、なんとなく読めそうな漢字が当てられているのは面白いですね。
第2問
【アメリカの無人月探査機が調査したところ、数億年かけて月の大きさが変化していることが判明しました。さて、どのように変化しているのでしょう。】
正解は「小さくなっている」でした。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の無人月探査機が撮影した、1万2000点以上の画像を分析した結果、月が少しずつ小さくなっていることがわかりました。
月は地球とほぼ同じ時期、およそ46億年前に誕生しましたが、冷えていく過程で徐々に収縮しており、この数億年ほどの間に50mほど小さくなったと見られています。
その証拠として、月の表面に多く見られる断層が挙げられています。月の内側が収縮することで、地殻がしわのように押し出されて、このような断層が形成されるとのことです。
第3問
【大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に登録するよう勧告した、ユネスコの諮問機関を何というでしょう。】
正解は「イコモス」でした。
ユネスコの諮問機関イコモスは、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」について、世界文化遺産に登録するよう勧告しました。
「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産へ ユネスコに登録勧告 https://t.co/XjVQBsq28c
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2019年5月13日
→ユネスコの諮問機関、イコモスが、世界文化遺産に「百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群」(大阪府)を登録するよう勧告した
→6月30日から開かれるユネスコ世界遺産委員会での登録がほぼ確実となった
今回の勧告は、4段階の中で最も高い評価の「記載」となっており、今年6月から7月にかけて開かれるユネスコ世界遺産委員会で、「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に登録されるのは、ほぼ確実とみられています。
「百舌鳥・古市古墳群」とは、百舌鳥エリア(大阪府堺市)と古市エリア(大阪府羽曳野市・藤井寺市)にある、45件49基からなる古墳群です。
これらは、4世紀後半から5世紀後半にかけて造られたもので、中には仁徳天皇の陵(天皇や皇后の墓)とされる大仙陵古墳なども含まれています。
もし「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録されれば、近畿の2府4県で唯一世界遺産の無かった大阪府に、世界遺産が加わることになります。
ちなみにイコモス(ICOMOS:国際記念物遺跡会議)とは、文化財の保存や修復、再生などを行うNGOで、世界文化遺産に関する諮問機関となっています。なお、世界自然遺産については、国際自然保護連合(IUCN)が諮問機関です。