問題の解説
第1問
【国連から、世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした報告書が発表されました。さて、日本の順位は昨年と比べ、どうなったでしょう。】
正解は「下がった」でした。
国連は、世界各国・地域の「幸福度」をランキング化した報告書をまとめ、内容を公表しました。
これは7年前から行われているもので、1人あたりのGDP、健康寿命、政治やビジネスの腐敗度、社会の自由度、他者への寛容さ、社会的支援の手厚さといった項目を数値化し、ランキングにしています。
幸福度の高かった国は、上からフィンランド、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、オランダとなっており、上位の多くを北欧諸国が占める結果となっています。
日本は、昨年から4つ順位を落として58位でした。これは過去最低の順位です。健康寿命(2位)やGDP(24位)は悪くない評価ですが、社会的支援(50位)や社会の自由度(64位)、他者への寛容さ(92位)が低迷しています。
ただしこのランキングは、各国の国民性が反映されますので、完全な客観的分析とは言い切れません。
たとえば「他者への寛容さ」は、「過去1ヶ月間で慈善団体に寄付をしましたか?」という質問を元に数値化されています。そのため、欧米などに比べ寄付の文化が浸透していない日本は、どうしても順位が低くなります。
第2問
【ローソンの人気商品「からあげクン」に使われている鶏肉は、次のどちらでしょう。】
正解は「鶏むね肉の一枚肉をカットしたもの」でした。
コンビニ大手のファミリーマートは、5月14日から一口サイズのフライドチキン「ポケチキ」を発売します。
その新商品説明会の席上、競合するローソンの「からあげクン」との違いについて質問されたところ、ファミリーマートの広報が「他社はミンチを成形しているが、当社は一枚肉をくりぬいている」と返答しました。
この返答を受けてローソン側が、「からあげクンは国産の鶏むね肉の一枚肉をカットしている」と反論する事態となりました。なお、本件はファミリーマート側の勘違いであったことが分かっています。
ちなみに「ポケチキ」は、一口サイズのフライドチキンが5個入った商品で、味は「プレーン」「ホット」「チーズ」の3種類。価格は税込200円と、かなりの部分でからあげクン(価格は税込216円)と競合する商品です。
第3問
【ニュージーランドで起きたイスラム教礼拝所への銃乱射事件を受け、同国のあるラグビーチームの名称変更が検討されています。そのチームはどれでしょう。】
正解は「クルセイダーズ」でした。
15日にニュージーランドのクライストチャーチで起きた、イスラム教の礼拝所(モスク)を狙った銃乱射事件は記憶に新しいところですが、クライストチャーチ市を本拠地とするラグビーチーム、クルセイダーズのチーム名変更が検討されています。
「クルセイダーズ」の名称は、英語のcrusade、つまり「十字軍」に由来します。そして十字軍とは、中世ヨーロッパのキリスト教国が、イスラム教国の聖地エルサレムを奪還するために派遣した遠征軍です。
この構図が、反移民主義、白人至上主義を掲げイスラム教徒を狙った今回のテロ事件を想起させかねないため、同チームはチーム名の変更も視野に、イスラム教徒団体との話し合いを持つ予定です。
ちなみにクルセイダーズは、日本からもサンウルブズが参加している、世界最高峰ともいわれるラグビーの国際リーグ「スーパーラグビー」(SR)に所属しています。
クルセイダーズはSRの中でも強豪チームで、ニュージーランド代表(オールブラックス)の選手を数多く抱え、優勝回数は9回と最多を誇ります。