問題の解説
第1問
【東北大学が、新しいタイプの体温計を開発。自らが発電し30分に1回のペースで体温を測定、送信する、この体温計はどちらでしょう。】
正解は「飲む体温計」でした。
東北大学は、口から飲み込むタイプの体温計を開発し、犬を用いた実証実験に成功したと発表しました。
この体温計は、直径9mm、厚さ7mmの錠剤サイズで、体内にある間、30分に1回程度の頻度で内部の体温(深部体温)を測定し、体外にある受信機へデータを送信します。その後、通常であれば24時間以内に体外に排出されるとのことです。
〈プレスリリース〉錠剤サイズの「飲む体温計」動物適用実験に成功
— JST 科学技術振興機構 (@JST_info) 2019年3月13日
~胃酸発電で動作 病気の早期発見や健康増進に期待~https://t.co/DRA3ebD4Xr
安静時の深部体温や体内時計を日常的に測定、管理することで、病気の早期発見や健康増進につながることが期待されます。#JST #科学技術振興機構 #COI pic.twitter.com/o3gz1icPEk
検温やデータ送信に使われる電力は、胃酸発電でまかないます。原理としてはレモン電池と同じようなもので、電極が胃酸に触れることで発電し、飲む体温計内に充電されるというものです。
深部体温の測定は健康状態を把握する上で重要な指標の1つですが、肛門から測定するなどハードルの高いものとなっています。しかし今回の実験成功を受け、同大学では今後について、原価を100円以内に抑えて個人が普段使いできることを目指すとしています。
第2問
【新元号の考案について、政府は国文、漢文、日本史、東洋史等の学識者に委嘱する旨を明らかにしました。ところで「委嘱」は何と読むでしょう。】
正解は「いしょく」でした。
13日の参議院予算委員会で、政府は新元号の考案を委嘱する専門家について、国文、漢文、日本史、東洋史等の学識者に委嘱する方針を明らかにしました。
元号選定手続については、若干名の「高い識見を有する者」がそれぞれ提案する候補名の中から選ばれることになっていますが、今回は具体的に「高い識見を有する者」がどのような人かを明示した形です。
ここで登場した「委嘱」とは、一定の期間、特定の仕事を、部外の人に任せることを意味します。特に行政に関わる文脈で用いられる際は、その行政機関に所属しない公務員や民間人に任じる、という意味となります。
元号といえば、何といっても次の記事がオススメです。元号の命名ルールについて、詳しく分かりやすく解説しています。
第3問
【12日、インターネット上で提供される「WWW」のシステム誕生から30周年を迎えました。さて、WWWとは何の略でしょう。】
正解は「World Wide Web」(ワールド・ワイド・ウェブ)でした。
12日、インターネット上に存在する様々な情報を関連付けて、閲覧や検索などを可能にする「ワールド・ワイド・ウェブ」が、誕生30周年を迎えました。
ワールド・ワイド・ウェブは、イギリスの物理学者、ティム・バーナーズ=リー氏が考案したもので、1989年3月12日に初めて発表されています。
WWWだけでなく、URLやHTTPなど、現在のインターネットに不可欠な要素の最初の設計も、同氏の手によるものです。このため、同氏は「Webの父」とも呼ばれます。