問題の解説
第1問
【上皇陛下がその新種を発見したとして話題となった、漢字一字では「鯊」と表される魚は何でしょう。】
正解は「ハゼ」でした。
魚のハゼの研究者としても知られる上皇陛下が、オキナワハゼ属の新種を発見されたと報じられました。
上皇陛下が新種を発見されたのは2003年以来17年ぶりで、これに関連する論文は、年内にも公表されるとみられています。
さて設問ですが、ハゼは漢字で「鯊」や「沙魚」と表記します。シシャモは「柳葉魚」、ヒラメは「鮃」などと書きます。
ところで上皇陛下は以前にも、タヌキに関する論文で話題となられたことがあります。そのタヌキ論文を解説した、こんな記事もあわせてどうぞ。
第2問
【14日の閣議で報告された、「日本の防衛政策における課題や取組について、内外に広く知らせることを目的に、毎年刊行される報告書」を何というでしょう。】
正解は「防衛白書」でした。
河野太郎防衛大臣は14日の閣議で、2020年版の防衛白書を報告しました。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、海洋進出の動きが顕著となっている中国については、「自らに有利な国際秩序の形成や影響力の拡大を目指した、国家間の競争を顕在化させうる」として、強い警戒感が示されています。
また、陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」については、「配備に関するプロセスを停止」とした上で、今後の対応については議論を踏まえ、検討していくことが記載されました。
そのほか防衛に関する多くの情報を知ることができる防衛白書は、防衛省・自衛隊のウェブサイトで確認できます。
ちなみに、防衛“白”書という名前ですが、表紙が白という訳ではありません。
たとえば今年は、「令和」の出展となった万葉集の梅花の歌になぞらえて、梅の花と富士山とがあしらわれた、ピンク色の表紙となっています。
令和2年版「防衛白書」は、中国公船による尖閣諸島周辺での度重なる領海侵入を「力を背景とした一方的な現状変更の試みを執拗に継続しており、強く懸念される」と非難。
— 産経ニュース (@Sankei_news) July 14, 2020
さらに中国を名指しし、「社会不安や混乱を契機とした偽情報の流布を含む宣伝工作なども行っている」https://t.co/FVUtk9qzSn
第3問
【9日にIUCN(国際自然保護連合)が新たに絶滅危惧種として登録した、土瓶蒸しで有名な食材は何でしょう。】
正解は「マツタケ」でした。
IUCN(国際自然保護連合)が9日、野生生物の絶滅危険性を分類する「レッドリスト」の最新版を発表しました。
その中で、マツタケが初めて絶滅危惧種に指定されています。絶滅危惧種は危険性の高い順に分類されますが、マツタケは上から3番目となる「危急」との評価です。
マツタケは日本だけでなく、韓国や北朝鮮、中国、またロシアやスウェーデンなど、広い範囲に分布しています。
しかし現在は、環境悪化などの影響のため、日本だけでなく世界的にも生育量が著しく減少しているとのことです。
誤答選択肢ですが、「ギンナン」(銀杏)はイチョウの種子です。茶碗蒸しなどで見かけることも多いです。
「ジュンサイ」(蓴菜)はスイレン科の多年草で、その若芽を食用にします。ぬるっとした、寒天状の物質に包まれているのが特徴的です。