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問題の解説

第1問

【2020年東京五輪を前に、サイバーセキュリティ対策として総務省が行うのは、次のどちらでしょう。】

正解は「企業や個人のIoT機器に対し、無差別に侵入する」でした。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、増加すると見られるサイバー攻撃への対応が急務となっています。そこで総務省では、近年サイバー攻撃の標的となりやすいIoT機器に対し、無差別に侵入する調査を行うことになりました。

対象となるのは、企業や個人所有のルーターやウェブカメラなどで、およそ2億台に上ります。来月中旬から開始の予定で、調査期間は5年間の限定です。

侵入により、パスワードが初期設定のままなどセキュリティ対策が不十分な機器を発見した場合には、機器の所有者に対し注意が促されます。

他人が所有する機器に対して無差別に侵入するのは、不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)で禁じられていますが、サイバー攻撃の半数以上がIoT機器を狙ったものとするデータがあることから、緊急措置として今回の調査に限り認められました。

しかし国が無差別に機器へと侵入するのは、世界でも(表向きには)例がなく、大きな反対も予想されます。

なお、今回調査を行う情報通信研究機構では、プライバシーの保護情報漏洩対策を厳密にし、ルールに則り運用するとしています。

第2問

【今年の「終末時計」が発表されましたが、次のうち、時計の針が最も人類滅亡に近かったのは、いつでしょう。】

正解は「今年」でした。

科学者らが人類滅亡までの残り時間を比ゆ的に時計で示す、「世界終末時計」が今年も発表されました。

滅亡までの時間は「残り2分」で、これは過去最悪を記録した1953年(米ソによる水爆開発競争)や2018年と同じ値となっています。

残り時間が増えなかった要因としては、北朝鮮の核開発問題がいまだ解決していないことに加え、昨年10月にトランプ大統領が表明した中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄や、同大統領が5月に表明したイランとの核合意破棄も大きな要因です。また、アメリカのパリ協定離脱も、懸念材料として挙げられています。

誤答選択肢ですが、世界同時テロ直後の2002年は「残り7分」、ソ連が核実験に成功した1949年は「残り3分」です。現在は、米ソ冷戦のピーク時に並ぶほど危機的な状況にある、といえますね。

第3問

【女子テニスで大坂なおみ選手が全豪オープン初優勝。これで大坂選手の4大大会優勝は2度目ですが、同選手が初めて優勝した4大大会は何でしょう。】

正解は「全米オープン」でした。

26日に行われた全豪オープン決勝で、世界ランキング4位の大坂なおみ選手が勝利し、初優勝を果たしました。

昨年の全米オープンに続く4大大会(グランドスラム)優勝で、世界ランキングも1位になることが確実視されています。

なお、大坂選手が優勝したグランドスラムはいずれも、ハードコート(合成樹脂でコーティングされた硬いコート)での大会です。

この先、グラスコート(芝)やクレイコート(土)への対応が進めば、生涯を通じて4大大会すべてを制覇する「キャリア・グランドスラム」達成も夢ではなさそうです。

ちなみにITF(国際テニス連盟)の公式プロフィールによると、大坂選手は好きなコートにハードコートを挙げています。

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