問題の解説
第1問
正解は「ベネズエラ」でした。
ベネズエラで深刻なインフレが進行しており、8日にベネズエラ国会が発表した2017年の消費者物価上昇率は、2616%にも達しています。
ベネズエラは世界一の原油埋蔵量を誇りますが、輸出収入の9割以上を石油に依存しており、また食料品など生活必需品の多くを輸入に頼っていることから、原油価格の変動が経済に大きく影響する国です。
しかし2013年にアメリカで起きたシェールガス革命以降、世界的に原油価格が急落しました。その結果、ベネズエラで急激なインフレが始まっています。
そんなベネズエラは今年1月5日から、独自の仮想通貨「ペトロ」を発行しています。国家が仮想通貨を発行するのは、世界初の試みです。
「ペトロ」はベネズエラ産原油を支えとしており、「1ペトロはベネズエラ産の原油1バレルの価格に相当」と規定されています。
第2問
正解は「振袖」でした。
着物の販売・レンタル会社「はれのひ」が、代金を受け取っていながら着物の調達や着付けを行わず、大きな問題となっています。警察や消費者センターへの相談は200件を超えており、影響の大きさが伺えます。
さて、成人式などで未婚女性が着るのは一般的に、袖が長い「振袖」です。対して既婚女性は、振袖の長い袖を縫い留め短くした、「留袖」を着るのが一般的です。
では、既婚女性の着物は、どうして袖を短くしているのでしょうか。
現代では女性から男性へ求愛するのも珍しくありませんが、昔は、女性から想いを伝えることが、はしたない行為とされていました。
そんな時代に女性が見せられる数少ない意思表示が、袖を振る、だったそうです。男性に好意を持っていれば袖を左右に振り、そうでない時は袖を前後に振ります。
そして既婚者になれば袖を振る必要がなくなるため、袖を詰めて留袖にしたのが由来とされています。
ちなみに現代でも、恋愛関係が上手くいかなかった場合に「振った」「振られた」と言いますが、その語源もここから来ています。
第3問
正解は「テイエムオペラオー」でした。
2017年度JRA賞が発表され、昨年最も活躍した馬に贈られる年度代表馬に、歌手の北島三郎がオーナーであることでも知られるキタサンブラック号が選ばれました。
キタサンブラックは、JRA開催の国内GI(競馬のレースで最高の格付けにあるもの)勝利数が歴代最多タイの7勝、通算獲得賞金は18億7684万3000円に達して歴代1位と、競馬の歴史に名を残す名馬です。また同馬は、昨年末の有馬記念をもって引退しています。
なお、これまでの通算獲得賞金1位だった馬は2001年に引退したテイエムオペラオーで、通算獲得賞金は18億3518万9000円でした。
誤答選択肢の「ディープインパクト」は、日本歴代最強馬として名前の挙がることも多い名馬ですが、通算獲得賞金は14億5455万1000円に留まっています。
また「ビックリシタナモー」は、ふざけた名前ですが実在する現役の競走馬で、1月8日に、成人を迎えた女性騎手、藤田菜七子の騎乗で勝利しています。
中山7Rでビックリシタナモーに騎乗した藤田菜七子騎手が見事、勝利。
— Umabi (@Umabi_Official) 2018年1月8日
成人の日に大外一気を決めて1着同着で2018年初勝利!#うまび #藤田菜七子 pic.twitter.com/wx69iJAhwN