問題の解説
第1問
正解は「現在地や改札の位置などが、音声案内される」でした。
東京23区とその周辺を走る地下鉄「東京メトロ」の駅構内で、点字ブロックにQRコードを配置し、スマートフォンで読み取ることで音声案内が聴けるシステムの実証実験が行われました。
【駅の点字ブロックにQRコード 東京メトロが実証実験】目の不自由な人が駅構内を安全に移動できるよう、東京メトロは点字ブロックにQRコードを配置し、スマートフォンで読み取るとホームや改札などの位置を音声で案内するシステムの実証実験を始めました。 https://t.co/DR6eK9CLe3
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2018年8月6日
これは目の不自由な方が安全に駅構内を移動できるために考えられたもので、専用のアプリをダウンロードして使います。
実験に参加した視覚障がい者の話では早く実用化して欲しいとの声もあり、東京メトロでは年内をめどに実験を続けるとのことです。
ちなみに点字ブロックは日本生まれのもので、アジアを中心に世界にも広がりつつあります。「視覚障害者誘導用ブロック」が正式名称です。
点字ブロックには、直線で構成された「線状誘導ブロック」と、格子状に配置された点で構成された「点状警告ブロック」の2種類があります。
前者は、移動している方向を認知するためのもの。後者は、道の分岐や階段、横断歩道など、注意すべき何かについて注意喚起するためのものです。
いずれも視覚障がい者には重要な情報となるため、点字ブロックの上で立ち止まったり、荷物を置くなどの行為は避ける必要があります。
第2問
正解は「夏の期間に限り、標準時を早める制度」でした。
酷暑が予想される2020東京オリンピック・パラリンピックを前に、対策として政府がサマータイムの導入を検討と複数メディアで報じられました。
一方で菅義偉官房長官がサマータイムに否定的な見解を出すなど導入については不透明ですが、海外メディアも取り上げるなど、注目度が高まっています。
そんな「サマータイム」とは、「夏の期間に限り、標準時を早める制度」です。簡単にいえば、「夏の間だけ、時計の針を進める制度」です。欧米を中心に諸外国で導入されています。
時計の針そのものが進むために、たとえば8時が出社時間なら、時計の表示上はやはり8時までに出社することになります。しかし仮にサマータイムが1時間であれば、今より1時間早い7時が実質の出社時間になります。
サマータイムを導入することで、1日のサイクルが前倒しになり、仕事や学校が終わっても日の明るい時間が多く残るため、消費拡大や犯罪発生率の低下といった効果もあるとされています。
一方で、逆に残業時間が増えるなどの懸念や、時計を早めることに対するシステム面でのコスト増大など、問題点も指摘されています。
ちなみに日本でも、70年前の1948年に導入されたことがあります。しかし「労働時間が増えた」などの理由で、わずか4年で廃止されました。
第3問
正解は「大仏さまに積もったほこりを払う行事」でした。
ユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産でもある奈良県の東大寺で、「お身拭い」(おみぬぐい)が行われました。
これは「奈良の大仏」としても知られる大仏(高さ14.98m)を、僧侶らがゴンドラに乗るなどしながらはたきをかけ、ほこりを払うものです。
お盆を前に大仏の「お身拭い」 奈良 東大寺 #nhk_news https://t.co/K1Z86qjvrY
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年8月7日
東大寺では毎年8月7日に「お身拭い」を実施しているため、夏の風物詩として定着しています。
誤答選択肢の「鹿の角を切り落とす行事」は、奈良県の春日大社で毎年10月に行われる、秋の風物詩です。「鹿の角きり」と呼ばれます。
また「井戸から水を汲み観音さまに供える行事」は、東大寺で毎年3月12日深夜に行われる「お水取り」と呼ばれる儀式です。こちらは、春を告げる風物詩になっています。