問題の解説
第1問
正解は「リラ」(トルコリラ)でした。
トルコでは経済政策が上手くいっておらず、現職のエルドアン大統領が就任してからも、トルコリラの相場は下落し続けています。
また経済の原則を無視したような政策を打ち立てたり、娘婿を財務大臣に登用するなど、国際的な信用を失いかねない行動も見られます。
加えて8月10日には、かねてよりトルコと対立関係にあるアメリカのトランプ大統領が、トルコ産の鉄鋼やアルミに対する関税を2倍に引き上げると発表しました。
これを受けてトルコリラはさらに急落し、史上最安値を更新しています。たとえば昨年9月の1トルコリラは32.03円だったのに対し、8月13日現在の1トルコリラは16.24円です。ほぼ半減です。
トルコリラの急落は日本経済にも影響を及ぼしており、13日の東京株式市場では、日経平均株価が一時は400円安になるなどしています。また円相場は値上がりしました。
ちなみに誤答選択肢の「ラリ」は、ジョージアの通貨です。トルコリラとは違い、ラリは比較的安定しています。
第2問
正解は「阿波おどり」でした。
日本を代表する祭りの1つで、日本三大盆踊りや四国三大祭にも数えられる阿波おどりが、運営方法をめぐり混乱しています。
阿波おどりは従来、徳島市の観光協会が主催していましたが、4億円ともいわれる累積赤字の影響で、今年からは徳島市を中心とする実行委員会が運営しています。
市長を中心とする実行委員会は、例年阿波おどりのフィナーレを飾っている「総おどり」を、雑踏事故の危険性を理由に中止するように指示しました。
しかし踊り手側はこれに反発し、指示に反して「総おどり」を強行すると発表したことで、両者の対立が鮮明となっています。
第3問
正解は「カラス」でした。
フランスにある「ピュイ・ドゥ・フー」は中世を題材にした大型テーマパークで、ヨーロッパではディズニーランド・パリに匹敵するほどの人気を誇ります。
特に、世界一の規模といわれる夜のショーと花火が有名で、1000人を超えるダンサーが出演し、幻想的な夜を彩ります。
そんな「ピュイ・ドゥ・フー」で、たばこの吸い殻などごみ拾いの訓練を受けたカラスが、清掃員としてデビューすることになりました。デビューするのは6羽のミヤマガラスで、ごみを拾い自ら専用容器にごみを入れることで、報酬にエサが与えられます。
Une nouvelle équipe se prépare à nettoyer les allées du Grand Parc. Rien d’insolite à première vue si ce n’est qu’elle est entièrement composée… de corbeaux ! ? Plus d’infos ➡️ https://t.co/FWnqIFeKpb#ecologie #environnement pic.twitter.com/zlxI5Zwiip
— Puy du Fou (@PuyduFou) 2018年8月8日
このようなカラスが”雇用”される背景には、カラスが賢い動物であることや園の話題作りの他に、フランスのたばこ文化の影響もあると見られます。
というのもフランスは喫煙者人口が多く、喫煙マナーの悪さも有名で、ポイ捨てに対し68ユーロ(およそ8500円)の罰金があるにもかかわらず多くのポイ捨てが見られます。
ちなみにフランス環境省の報告では、パリ市内だけで年間350トンもの吸い殻が回収されているとのことです。