果物の匂いのもと「エステル」
答えはパイナップルでした。
複数の分子間で水が脱離し、残った部分が結合することを「脱水縮合」といいます。そして今回の問題のように、アルコールと酸が脱水縮合したものを「エステル」といいます。

ちなみに、2ページ目で付加重合でプラスチックができることを紹介しましたが、この脱水縮合を繰り返す反応でも「ポリエステル」と呼ばれるプラスチックが作られます。洋服の材料としてよく聞く素材だと思いますが、ペットボトルの材料である「PET」もポリエステルの一種です。
特に酢酸のような「カルボン酸」とアルコールからできるエステルは、いろいろな果物や花の匂いを生み出します。例えば、酢酸イソペンチルはバナナのような匂い、酢酸ベンジルはジャスミンのような匂いといわれます。このようにエステルはカルボン酸とアルコールの様々な組み合わせによって多様な匂いになり、食品に入れる香料としても使われます。
今回の反応の材料はエチレンと水があればそろうことにお気づきでしょうか? エチレンと水から、料理に使うお酢もでき、パイナップルの匂いの成分もできる。化学反応の組み合わせでたくさんのものを作れるという、化学のおもしろさが少しでも伝わっていれば嬉しいです。
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