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「アルコールの酸化」では何が起きる?

答えはお酢でした。正確には、お酢の主成分である酢酸(さくさん)という物質ができます。

「酸化」とは「電子を失うこと」と定義されます。かつて「酸素と化合すること」を意味する言葉として生まれたものですが、化学が発展したことで意味が変わったのです。

エタノールがアセトアルデヒドという物質になるとき、エタノールの分子からは水素が失われています。水素は電子を提供するものとしてはたらいているので、この反応は酸化です(ちなみに、アセトアルデヒドはお酒を飲んだ人の体内でも生成され、二日酔いの原因になるとされています)。

アセトアルデヒドはさらに、炭素と水素の間に酸素が入ることで酢酸になります。酸素は電子を奪うはたらきが強いので、このように酸素が結合する反応も酸化に当てはまります。

▲エタノールのようなアルコールを「第一級アルコール」と呼び、第一級アルコールは酸化されると酢酸のような「カルボン酸」になります

私たちが料理に使うお酢も、実際にお酒を経て作られています。お米を材料にお酢を作るとき、まずは麹菌や酵母のはたらきでお米の糖分がエタノールに変わります。このアルコールをもとに酢酸を作る「酢酸菌」という細菌が、エタノールから酢酸を作ってくれるのです。

エタノールと酢酸の反応でおいしそうな匂いが?

最後は、ここまででできたエタノールと酢酸を使ったクイズです。

次ページ:おいしそうな匂いを生む「エステル」の世界

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この記事を書いた人

藤島

東京大学理学部大学院修士課程2年で、植物生理学を専門にしています。好きなことは歴史、生き物。趣味は読書などです。新しい分野を知る第一歩になれるような記事を書けるように頑張ります。

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