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1ページ目:クイズを解きたい方はこちらから! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解はバナナでした。

▲木になっている状態のバナナ

ヒント1:花が食用になることも

バナナの花は赤紫色の筆先のような形をしたほう(花を保護する葉)に包まれており、この苞ごと食用になります。この部分全体は「バナナハート」と呼ばれます。苞が1枚めくれるごとに、先端に白い花をつけた若いバナナの実が顔を出していき、最終的には約10〜15房のバナナがひとかたまりになるのです。

▲バナナハートの構造 via Wikimedia Commons Vengolis CC BY-SA 3.0(画像を一部加工しています)

バナナハートは外皮を除いた芯の部分をアク抜きしてから料理されるようです。東南アジアではココナッツミルクで味付けし、スープや炒め物にするのが定番だとか。どんな味がするのか気になりますね。

▲バナナハートを使った料理 via Wikimedia Commons CNEcija12345 CC BY-SA 4.0(画像を一部加工しています)

ヒント2:葉っぱは食器などに利用

バナナの葉には、実にさまざまな使い道があります。例えば南インドの食堂では、定食を注文するとランチョンマットほどの大きさがあるバナナの葉をもらうことができ、その上にご飯などが運ばれてくるのだとか。また、近年では、ベトナムのスーパーマーケットがプラスチックの袋を削減するべく、野菜の包装に使うようになりました。この他にも、バナナの葉は、市場で使い捨ての紙皿のようにして売られたり、タバコの巻紙の代わりになったりするそうです。

ところで、しばしば「バナナの木」と呼ばれるものは実は木ではありません。木の幹のように見える部分は、実は葉の柄が鞘状になったものです。バナナの葉は、一見して感じる大きさよりもさらに大きいのです。

▲実と比べるとバナナの葉の大きさがより感じられる via Wikimedia Commons Krishselva CC BY-SA 4.0(画像を一部加工しています)

ヒント3:日本はフィリピンやエクアドルから輸入

日本で消費されるバナナのほとんどは、フィリピンエクアドルから輸入されたものです。そのほかの輸入先はメキシコ、カンボジア......と、中南米や東南アジアの国々が並びます。世界の生産量で見ても、ほとんどがこれらの地域で生産されているようです。

日本のスーパーマーケットで見かけるバナナはほとんどがキャベンディッシュ種という品種ですが、世界では地域ごとに様々な品種のバナナが食べられています。

▲いろいろなバナナ
左: Wikimedia Commons User TimothyPilgrim on en.wikipedia CC BY-SA 3.0
右: Wikimedia Commons Mitsuru Ogino CC BY-SA 3.0

そんなバナナは、実は生産量の80%近くは熱帯各国の農家の庭先などで小規模に生産され、生産国内で消費されています。生産国を出て私たちの手に届くバナナは、品種でも量でもほんの一握りに過ぎないのですね。


解説を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。バナナは主食としても食べられるくらい、カロリーも多くビタミン豊富です。簡単に剥けて栄養豊富なバナナを食べて、忙しい日も頑張りましょう!

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この記事を書いた人

藤島

東京大学理学部大学院修士課程1年で、生物学を専門にしています。好きなことは歴史、生き物。趣味は読書などです。新しい分野を知る第一歩になれるような記事を書けるように頑張ります。

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