答えは「柿」or「杮」！似た漢字に惑わされずに正解を選ぼう！

クイズの解説

そもそも、「こけら」とは何かご存じでしょうか？

「こけら」というのは、材木を削ったときにできる木くずのこと。

建築工事の最後にこの木くずを払い落とすということから、新しく建った劇場で行われる初公演のことを「こけら落とし公演」と言うようになったといわれています。

みなさんかまずに言えますか？

名字が「柿内かきうち」であるにもかかわらず、私は何度やっても言えません……

狂言の代表的な演目に『柿山伏かきやまぶし』というものがあります。

『柿山伏』は、柿の木に登って実を盗み食いする山伏と、木の持ち主との面白おかしいやりとりを描いた演目です。

実際にこの『柿山伏』の公演を見にいったことがあるのですが、狂言師の方々の迫力が凄く、またとても面白かったので、機会があればみなさんも生で見てみてください！

和歌山県や高知県の郷土料理に「こけら寿司」という料理があります。

こけら寿司とは、卵やしいたけといった食材をすし飯の上にのせ、木枠で押し固めた料理です。

「こけら寿司」という名前の由来には、見た目が木くずに似ているからという説や、押し固める木枠に屋根を葺ふくための「こけら板」を使用したためという説など、諸説あります。

それぞれの書き順を比べてみましょう。

木へんの部分は同じなのですが、右側の「つくり」の部分が異なります。「柿かき」は「なべぶた」を書いてから「巾」を書くのに対して、「柿こけら」は「一」を書いてから「巾」を書きます。

というわけなので、「柿かき」は9画、「柿こけら」は8画となります。

ここからは余談ですが、「柿かき」と「柿こけら」は区別しない場合もあります（実際に「柿かき」という漢字に「こけら」とルビを振る場合もあります）。

今回のクイズでは一般的な漢字辞典を参考に、「柿かき」と「柿こけら」を区別して出題いたしました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。次回の「二択でGO」もお楽しみに！

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