こんにちは、お久しぶりです! あめみーです。ついに大学院生活が2年目に突入してしまいました。
私は、大学院に入る前は早稲田大学の国際教養学部に通っていました。国際教養学部では、基本的にすべての授業が英語で行われるということもあり、留学生や留学経験者、そして帰国子女の学生が多く所属しています。
実際に、私が大学に入って最初にできた友人も帰国子女。彼女は「日本の学校に通うのはこれ(大学)が初めて」と言っていました。小学校から高校まで地元千葉県の公立学校に通っていた私は、あまりのバックグラウンドの違いに驚いたのを覚えています。
さて、ここで疑問が湧いてきました。帰国子女の「子女」とはどういう意味? もしかして女性だけ?
こんな謎を抱えたままでは、気になって夜しか眠れません。いつでもぐっすり眠るためにも、調べてみなければ……!
というわけで、今回の「気になることば」は、そんな「帰国子女」をテーマにお送りします。
「帰国子女」とは
帰国子女とは、親の仕事の都合などで長年海外で過ごした後、自国に帰国した子どものこと。
一般的に、子どものみが海外で教育を受ける「留学生」と区別して使われています。
ここまでは知っているという人も多いでしょう。
問題は「子女」。当然、帰国子女の性別は女性に限らないはずですが、なぜ「女」が付くのでしょうか。
「子女」とは、息子と娘のこと
結論からいうと、「子女」の「子」は息子、「女」は娘のことを表しています。
王の息子や娘を表す「王子」や「王女」という言葉からも想像できるのではないでしょうか。
現代では「子」と聞くと女性の名前をイメージする人もいると思いますが、飛鳥時代には遣隋使の小野妹子や豪族・蘇我馬子など、男性の名前にも用いられていました。
「子女」という言葉自体を日常生活で耳にすることはあまりありませんが、例えば義務教育について定めた憲法第26条第2項には、以下のように記されています。
すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
まとめると、帰国子女とは「親の仕事の都合などで長年海外で過ごした後、自国に帰国した息子や娘」のこと。
「子」が男の子、「女」が女の子のことを指すので、「帰国子女」という言葉も男女ともに適用されるんですね。
……さて、ようやく謎が解明されたので、安心してお昼寝ができそうです。
お昼の連載「気になることば」では、読者のみなさんの気になることばも紹介していきます。気になる言葉があれば、#QK気になることば でぜひ教えてください!