問題の解説
第1問
【芥川賞作家・遠野遥さんの父が、ロックバンド「BUCK-TICK」のボーカル・櫻井敦司さんであると公表されました。さて、次の曲名のうち「BUCK-TICK」の作品はどれでしょう。】
正解は『相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり』でした。
7日発売の文芸誌『文藝』冬号で、芥川賞作家の遠野遥さんと、ロックバンド「BUCK-TICK」のボーカル櫻井敦司さんが、実の親子であると公表されました。
芥川賞の遠野遥さんとBUCK-TICK櫻井敦司さん、親子と公表https://t.co/yVnxDNCwWq
— 朝日新聞東京編集局コブク郎 (@asahi_tokyo) October 7, 2020
7日発売の文芸誌「文芸」冬号(河出書房新社)で明かされました。
同誌は「生まれながらの影響 抱きしめたいほどの虚無」と題し、対談を掲載。「遠野先生」「櫻井さん」と呼び合う2人のやり取りを紹介しています。 pic.twitter.com/DblnLTQlcn
遠野さんは、2020年上半期の芥川賞を『破局』で受賞。平成生まれ初の芥川賞作家ということで、大きな注目を集めたのは記憶に新しいところです。
一方、櫻井さんが所属するBUCK-TICKは、1987年にメジャーデビューした5人組のロックバンド。今もなおオリジナルメンバーで活動しており、先鋭的な音楽性とダークな世界観で高い人気を誇ります。
選択肢は、同じくらいの長さの曲名を集めてみました。
『何十年後かに「君」と出会っていなかったアナタに向けた歌』は、RADWIMPSの作品。『電車から見たマンションのベランダに干してあったピンク色のシャツ』は、森山直太朗さんの作品です。
第2問
【国家公務員の今年度のボーナスについて、10年ぶりの引き下げを勧告した、日本の行政機関は何でしょう。】
正解は「人事院」でした。
7日、人事院の一宮総裁が菅総理大臣に、2020年度の国家公務員のボーナスについて、0.05カ月分引き下げるよう勧告しました。
ボーナスが引き下げられるのは、リーマンショックの影響を受けた2010年度以来、10年ぶりです。
勧告は毎年行われているもので、国家公務員の給与水準を、民間企業従業員の給与水準にあわせる目的で実施されています。
ちなみに人事院の給与勧告の対象となるのは、「一般職の職員の給与に関する法律」の適用を受ける一般職の国家公務員で、およそ27万8000人が対象です。
選択肢ですが、「人事院」は国家公務員の採用試験や任免、勤務条件の勧告などを行う、中立・公正な行政機関です。
「会計検査院」は、国の収入支出の決算や、政府関係機関・独立行政法人の会計などについて、検査・監督する独立した行政機関です。
「平等院」は、京都府宇治市にある、世界文化遺産の構成資産にもなっている寺院。中でも鳳凰堂は、10円硬貨のデザインとして広く知られています。
第3問
【7日に今年のノーベル化学賞が発表され、ゲノム編集の新技術を開発したドイツとアメリカの研究者2名が受賞しました。ところで、昨年のノーベル化学賞を受賞した人物は誰でしょう。】
正解は「吉野彰」でした。
7日、今年のノーベル化学賞の発表があり、「ゲノム編集」の技術開発に携わったドイツのエマニュエル・シャルパンティエ氏と、アメリカのジェニファー・ダウドナ氏が選ばれました。
今回受賞した2名が開発した「CRISPR-Cas9」(クリスパー・キャスナイン)という技術により、従来のものよりも正確に、遺伝情報の書き換え(ゲノム編集)が可能になったとのことです。
この技術を使ったゲノム編集は、農業における品種改良のほか、遺伝性の難病治療など医療面での応用が期待されています。
一方で、受精卵の時点で遺伝子操作をすることで外見や体力、知力までもを親の希望したものに改変する、いわゆるデザイナーベビーを生み出す懸念も指摘されており、今後も世界的に、倫理面での議論が続けられることになります。
誤答選択肢の「梶田隆章」氏は、2015年にノーベル物理学賞を受賞した人物。「本庶佑」氏は、2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した人物です。それぞれ、どんな功績で受賞されたか覚えていますか?