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問題の解説

第1問

【ウクライナのキエフ州プリピャチで開催中のアート展で、鑑賞の際に必要となる服は、次のどちらでしょう。】

正解は「放射線防護服」でした。

1986年4月26日、現在のウクライナ・キエフ州にあるプリピャチという町で、原子力発電所の事故が起きました。これがチェルノブイリ原子力発電所事故で、原子力事故の評価基準である「国際原子力事象評価尺度」では、最も深刻とされるレベル7です。

プリピャチでは、事故から30年以上経った今でも廃炉作業が継続中で、周辺には高レベルの放射性物質が蓄積しており、一般人の立ち入りは制限されています。

そんなゴーストタウンのプリピャチで、このほどアート展が開かれました。チェルノブイリ原子力発電所からおよそ3km離れた場所にある会場では、デジタル彫刻や音楽、光などを組み合わせた作品が展示されています。

もちろん放射線防護服の着用が必須のため、参加者は全員、防護服姿での鑑賞となりました。

第2問

【27日、出入国管理法の改正案が衆議院法務委員会で可決されました。さて、この法案の主な内容は、次のどちらでしょう。】

正解は「外国人労働者の受け入れを拡大するためのもの」でした。

衆議院法務委員会で、出入国管理法の改正案の採決が行われ、賛成多数で可決されました。法案が成立すれば、来年4月にも運用が始まる見込みです。

この改正案は「外国人材受け入れ拡大法案」とも呼ばれ、外国人労働者の受け入れを、これまで以上に拡大するものです。対象となるのは、農業や介護、建設など特定の分野で、一定以上の技能を持つと認められた外国人労働者です。

技能の高さにより「特定技能1号」と「特定技能2号」に分類され、1号では最長5年の在留期間が与えられ、2号では在留期間の上限がなくなります

少子高齢化に伴う人手不足解消が主な目的ですが、外国人就労者増加による治安への懸念や、1号では家族の同伴が認められないため人権侵害だとする声など、多くの問題点が指摘されています。

第3問

【近年、梅毒の感染者が増加しています。今年10月の調査で、女性の感染が最も多かった年代は、次のどれでしょう。】

正解は「20代前半」でした。

近年、性感染症である梅毒の患者数が、急激に増え続けています。

1990年代以降、患者数が1000人を下回っていた梅毒ですが、今年報告された患者数は11月11日時点で5955人と、年間6000人を超えるペースです。

この数は、48年ぶりとなる高水準です。ちなみに2010年の患者数は、621人でした。わずか8年で、患者数が10倍近くに増えている計算です。

患者数増加の要因として、海外からの観光客の増加や、マッチングアプリやSNSなどでカジュアルに出会える環境が挙げられることもありますが、正確な結論には至っていないようです。

厚生労働省でも分析と対策を急いでおり、その一環として来年1月から、患者発生時の届け出内容に、性風俗業への従事歴や利用歴を記載することになりました。

なお10月に行われた最新の調査では、男性は20代前半から患者数が増え、40代後半までは平均して多い傾向となっています。

一方女性では、20代前半の患者数が飛び抜けて多く、以降30代後半にかけて徐々に減少する傾向にあります。

また、全体的には男性の患者数が多いですが、20代前半と10代後半に限っては、女性の患者数が男性を上回っています。

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