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問題の解説

第1問

正解は「れんが」でした。

南アフリカの大学で、人間の尿を加工し、れんがを作り出す技術が開発されました。

まったく結びつきそうにない尿とれんがですが、人間の尿に砂とバクテリアを混ぜ合わせて、「自然界で貝殻が形成されていく過程」に似た方法で、れんがを成長させるそうです。

今後、この技術が発展すると、現在は下水に流される廃棄物でしかない尿が、環境に配慮された新素材として生まれ変わる可能性があります。

なお、現時点での”バイオれんが”の問題点は、れんが1個を作るのに30リットルほどの尿が必要なこと。

健康な成人の尿量は1日あたり1.5リットルほどとされていますので、れんが1個につき20人の尿が必要になりますね。ちなみにこの大学では、在学中の男子学生から集めているそうです。

第2問

正解は「OD」でした。

アメリカ国立がん研究所の研究員が、薬物の過剰摂取(OD)と死亡率との関係性の調査を行い、その内容を発表しました。これは2001年から2015年にかけて、OECD加盟国のうち13か国を対象に調査したものです。日本は対象国となっていません。

これによると、ODによる死亡率が最も高い国はアメリカで、男性では10万人あたり35人、女性では10万人あたり20人と、他国と比べて2倍以上も死亡率が高いという結果になっています。

反対に最も死亡率が低かったのはメキシコで、男性が10万人あたり1人、女性が10万人当たり0.2人と、アメリカとは大きな差が生まれています。

アメリカでODによる死亡率が高い原因として、オピオイド系鎮痛剤の影響が挙げられています。これは主にがんなどの治療に用いられるもので、「麻薬性鎮痛薬」のように呼ばれることもあります。

薬物の過剰摂取を表す「OD」は、「overdose」の略です。近年は日本でも、「オーバードース」という言葉で浸透しつつあります。

第3問

正解は「27号」でした。

17日の18時、南シナ海のベトナム近くにあった熱帯低気圧が発達し、台風27号になりました。しかし18日15時には、早くも熱帯低気圧に変わっています。

今年は台風が日本に多く上陸したのもあり、台風の当たり年のような印象を受けますが、実際のところはどうなんでしょうか。

台風の上陸数についてですが、まず気象庁による「日本への上陸」の定義は、「台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合」です。このため、たとえば沖縄など小さな島や半島を横切った際には、「通過」と表現されます。

そして今年の上陸数は、11月18日時点で「5」です。気象庁のデータ(1951年以降)を参考にすると1年の上陸数平均値は2.96なので、今年は「多い」といえるでしょう。ちなみに最多上陸したのは2004年で、10個が上陸しています。

また台風の発生数ですが、今年の発生数が「27」で、気象庁のデータからは1年平均26.2個と算出できます。つまり、ほぼほぼ平均といったところですね。

ちなみに最も多く台風が発生したのは、データにある中だと1967年の39個です。この年は、1月を除いて毎月、台風が発生しています。

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