問題の解説
第1問
【歌舞伎役者の坂田藤十郎さんが、88歳で亡くなりました。藤十郎さんの当たり役である「天満屋お初」が登場する、歌舞伎の演目は何でしょう。】
正解は『曽根崎心中』でした。
上方歌舞伎の第一人者である坂田藤十郎さんが、老衰のため88歳で亡くなりました。1994年には人間国宝に認定され、2009年には文化勲章を受章するなど、日本を代表する歌舞伎役者のひとりでした。
遊女の天満屋お初と醤油屋の平野屋徳兵衛の恋を描いた『曽根崎心中』は、1703年に初演された近松門左衛門による人形浄瑠璃の演目です。同年に起こった実際の心中事件を題材としており、演目は大成功をおさめました。その後、歌舞伎としても上演されましたが、評判にならずに上演が途絶えていました。
1953年の復活上演で藤十郎さんがお初を演じ、再びブームとなりました。以降、お初は藤十郎さんの当たり役となり、生涯でおよそ1400回も演じました。
第2問
【静岡県の伊豆アニマルキングダムで、ホワイトタイガーの3つ子の赤ちゃんの展示が始まりました。次のうち、同動物園で実際に行われているイベントはどちらでしょう。】
正解は「サイに触りなさい」でした。
伊豆アニマルキングダムは、静岡県の東伊豆町にあるレジャーランド。キリンやシマウマなどの草食動物が放し飼いになっているエリアを歩いて見学する「ウォーキングサファリ」などの体験が人気です。
ホワイトタイガーやキリンへのエサやりなど、動物との触れ合いイベントも数多く開催されています。「サイに触りなさい」というイベントでは、サイを間近で見ながら触るという貴重な体験をすることができます。
伊豆アニマルキングダムにて10月、ホワイトタイガーの3つ子の赤ちゃんが生まれました。誕生は2年ぶりで、3つ子は初めてとなります。11月13日より展示場での公開が開始され、来園者を楽しませました。
ママの後を、よちよち ホワイトタイガーの三つ子公開 伊豆アニマルキングダム https://t.co/OTiG5o43YB
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) November 13, 2020
伊豆アニマルキングダムの周辺には「伊豆シャボテン動物公園」「熱川バナナワニ園」「体験型動物園iZoo」「下田海中水族館」など数多くの動物園・水族館があり、生き物好きにはたまらないエリアとなっています。
第3問
【元大関の琴奨菊が、現役を引退する意向を固めたことがわかりました。彼の代名詞となった動き「琴バウアー」の名前の由来となったのは、何というスポーツの技でしょう。】
正解は「フィギュアスケート」でした。
佐渡ケ嶽部屋出身の元大関である琴奨菊が、11月15日に現役引退を表明しました。36歳と、現役の関取では最年長でした。
琴奨菊は体を上下に振って前に出る「がぶり寄り」を武器に、2011年の秋場所後に大関に昇進しています。2016年の初場所で初優勝し、日本出身の力士として10年ぶりの優勝となりました。その後は膝の怪我などに苦しみ、2017年の初場所で大関から陥落しています。
琴奨菊の代名詞といえるのが、取り組み前に体を反らす「琴バウアー」です。フィギュアスケートの「イナバウアー」という技に由来する名称ですが、ちょっとした間違いがあります。
イナバウアーは、両足のつま先を180度開いて横に滑る技であり、必ずしも体を大きく後ろに反らせる必要はありません。この技を得意とした荒川静香選手が体を大きく反らせていたため、「イナバウアーとは体を後ろに反らせる技」と勘違いしている人が多いようです。