問題の解説
第1問
正解は「身代金を要求される」でした。
「WannaCrypt」は、欧米を中心に世界各国で被害報告されているランサムウェアで、被害件数は7万5,000件以上、被害国数も100ヵ国程度と言われています。ランサムウェアとは、コンピュータを乗っ取り利用者が使えなくする代わりに、身代金を要求するコンピュータウイルスです。
「WannaCrypt」の身代金は、「ビットコイン」で要求されます。仮想通貨は証拠が残りにくいためだと見られています。またランサムウェアの脅威はPCに限ったものではなく、スマートフォン（特にAndroid端末）でも確認されていますので、今後も警戒が必要です。
ちなみに他選択肢の二つも、別種のコンピューターウイルスで発生した事例です。
第2問
正解は「ロフテッド軌道」でした。
ロフテッド軌道とは、弾道ミサイルの一般的な軌道よりも高く打ち上げる軌道です。弾道ミサイルの迎撃は、速度が最も遅くなる軌道の頂点部分で迎撃するのが最も確率が高いのですが、ロフテッド軌道だと頂点時の高度まで迎撃ミサイルが届きにくいので迎撃は困難です。
実際、現在日米で使われている迎撃ミサイルの最大射高（撃ち落とせる高さ）は、500km程度といわれています。対して今回北朝鮮が打ち上げた高度は2,000kmであるため、頂点で撃ち落とすことはできず、迎撃のチャンスは落下中の短い時間に限られてしまいます。
ちなみに今年2月、日米は共同して新型の「SM‐3ブロック2A」という迎撃ミサイルの試験を行い、成功しました。こちらの射高は1,000km以上。一説には2,350kmといわれており、配備されれば今回のミサイルも、何とか頂点で撃ち落とせるかも知れません。ただし配備の時期は数年後になりそうです。
第3問
正解は「三菱UFJ銀行」でした。
2006年、「東京三菱銀行」と「UFJ銀行」の合併により誕生した「三菱東京UFJ銀行」ですが、来春から名称を「三菱UFJ銀行」に変更する意向です。
変更の主な理由は「分かりにくい」「名前が長過ぎる」の解消ですが、合併当初から指摘されていたことでもあり、10年以上経ってからの変更は利用者の新たな混乱を生む可能性もあります。
