問題の解説
第1問
【2021年の本屋大賞に選ばれた、町田そのこさんの長編小説は次のうちどれでしょう。】
正解は『52ヘルツのクジラたち』でした。
14日、2021年の本屋大賞が発表され、町田そのこさんの自身初となる長編小説『52ヘルツのクジラたち』が選ばれました。
今年で18回目となる本屋大賞は、全国の書店員が「いちばん売りたい本」を投票で選ぶ賞です。今年は、一次投票に全国の438書店から書店員546人、二次投票には305書店、書店員355人が投票しました。
過去に本屋大賞を受賞した作品の多くがベストセラーとなり、テレビドラマ化や映画化もされるなど、影響力の大きい賞として注目されています。
受賞作品を手がけた町田さんは、現在41歳です。28歳のときから携帯小説を書き始めており、女性を対象とした新人文学賞で大賞を受賞したことをきっかけに、2017年に『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』で作家デビューを果たしました。
第2問
【日本原子力研究開発機構が、ある動物の骨を利用して放射性物質「ストロンチウム」を回収する技術を開発しました。さて、どんな動物の骨が利用されているでしょう。】
正解は「ブタ」でした。
日本原子力研究開発機構は、福島第一原子力発電所の事故で出た放射性物質「ストロンチウム」を、ブタの骨を使って回収する技術を開発しました。
福島第一原発では、地下の土壌などの一部に放射性物質が残っているとみられており、原子力機構は放射性物質を効率的に回収する技術の開発を進めていました。
今回開発した技術には、動物の骨に含まれる「アパタイト」が持つ放射性物質を吸着する性質が利用されています。ブタの骨を、重曹を溶かした水に浸すことで、ストロンチウムの吸着能力を従来の吸着剤の約20倍に引き上げることに成功しました。
飲食店などで捨てられるブタの骨も利用することができ、コストも抑えられることから、今後の廃炉作業での活用が期待されています。
第3問
【アメリカのパデュー大学の技術者が、光の98.1%を反射する「史上最も真っ白な塗料」を開発しました。この塗料の特徴として正しいものは、次のうちどれでしょう。】
正解は「冷却効果がある」でした。
アメリカのパデュー大学の技術者が、光の98.1%を反射する「史上最も真っ白な塗料」を開発しました。この塗料は、可視光だけでなく熱を伝える赤外線も反射するため、冷房や地球温暖化対策にも役立てることができます。
大学の研究チームが今回開発した塗料は1.9%しか熱が吸収されず、冷却効果は以前チームが開発した「光の95.5%を反射する塗料」の2倍です。このおかげで、塗料が塗られたものは日光の下でも周囲より温度が4.4度低く、夜には10.5度低くなりました。
なお、研究チームが塗料の開発に使った技術は、市販の塗料を製造する過程と互換性があるため、実用化も容易だということです。
【米大学】光の98%以上を反射する「最も白い塗料」開発 白すぎて塗った物体が冷えるhttps://t.co/dFCEZgxVil
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 16, 2021
1.9%しか熱が吸収されないため、この塗料が塗られた物体は日光の下でも周囲より4.4度温度が低く、夜には10.5度も低くくなったという。 pic.twitter.com/eEiJQoaRzE
ちなみに、2021年4月現在で最も黒い物質は、2019年にマチューセッツ工科大学が発見した「光の吸収率が99.995%の物質」です。この物質が発見されるまでは、可視光の最大99.965%を吸収する「ベンタブラック」が最も黒い物質として知られていました。