問題の解説
第1問
【OECDが、日本の経済政策に関する報告書を公表。これによると、日本の財政健全化には、最大何%の消費税が必要だとしているでしょう。】
正解は「26%」でした。
OECD(経済協力開発機構)が、2019年の対日経済審査報告書を公表しました。OECDでは定期的に加盟国に対する経済の状況分析を行っており、日本に対する分析は2017年以来となります。
国内総生産(GDP)に対する日本の政府債務残高(国が返済しないといけない”借金”)は現在、226%にも達しており、報告書ではプライマリーバランス(PB)を黒字化するには、消費税を最大で26%まで引き上げる必要があると指摘しています。
PBとは基礎的財政収支のことで、これは税収などの収入(国債発行で得たものは除く)と、国債費を除いた歳出との、収支を表します。
つまり「PBの黒字化」を簡単に説明すると、「社会保障や公共事業、防衛など各種政策に投じられるお金が、税収などの収入で全てまかなえている状態」といえます。余ったお金で、借金が返せるようになりますね。
ただし、安易な消費税増税でPBが黒字化するかといえばそうではなく、景気の悪化を招き逆に税収が落ち込むリスクもあります。ですので当面は、消費税が26%になる可能性は無さそうです。
第2問
【14日、タイガー・ウッズが11年ぶりとなるメジャー選手権優勝を果たした、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで催されるゴルフの大会はどれでしょう。】
正解は「マスターズ」でした。
14日、ゴルフのメジャー選手権の1つ、マスターズの最終日が行われ、タイガー・ウッズ選手が優勝しました。同選手のメジャー選手権優勝は11年ぶり。またマスターズ制覇は14年ぶり5回目となります。
タイガー・ウッズ、マスターズ14年ぶり制覇https://t.co/9MLeTfjyNk
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2019年4月14日
→最終ラウンド、2位で出たタイガー・ウッズが6バーディー、4ボギーの70で回り通算13アンダー、275で2005年以来5度目の大会制覇を果たした
→「また第一線で優勝できるとは想像もしていなかった」 pic.twitter.com/7ZoPcVCfZe
メジャー選手権とは、ゴルフ界で最も権威のある4つの大会を指します。マスターズ、全米プロゴルフ選手権、全米オープン、全英オープンがそれです。テニスの4大大会と同じように、上記4大会をすべて制覇することを「グランドスラム」と呼びます。
マスターズは、その名の通りマスター(名人)だけが招待される大会です。他のメジャー選手権とは異なり会場は固定となっており、毎年オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで催されます。
マスターズ優勝者に与えられる「グリーンジャケット」と呼ばれる緑のジャケットは有名ですが、これが与えられるのは初優勝時のみです。2回目以降は、過去に自身が着用したものを着ることになります。
第3問
【昨年に中国から提供された雌と日本生まれの雄のペアからヒナが誕生した、学名「Nipponia nippon」である鳥は何でしょう。】
正解は「トキ」でした。
新潟県佐渡市にある佐渡トキ保護センターで、昨年10月に中国から提供された雌のトキと、日本生まれの雄のトキとの間で、初めてのヒナが誕生しました。中国からのトキの提供は、11年ぶりでした。
トキは、学名が「Nipponia nippon」である日本を代表する鳥ですが、日本産のトキは2003年に絶滅しています。
現在、国内で飼育中のトキは185羽、野生下にいるトキの推定個体数は344羽(いずれも4月15日現在)ですが、いずれも中国から提供を受けたトキの子孫になります。
誤答選択肢ですが、日本に関連の深い鳥を並べてみました。「キジ」は日本の国鳥。また「タンチョウ」の学名は、「Grus japonensis」です。